【再生医療最前線】変形性股関節症に対する間葉系幹細胞 (mesenchymal stem cell : MSC)-経過から医師の見解編-

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 生医療。一昔前まではまだ、SF映画の世界だけだと思っていたことが、現実社会で、しかも人体に対して、すでに使用されています。今回は、股関節の関節軟骨に対する間葉系幹細胞 (mesenchymal stem cell : MSC)を使った再生医療になります。今回は3部作でお送りする、第一弾「経過から医師の見解」までをお伝えいたします。

 

それではまず、患者さんの紹介から経過をお伝えいたします。

*ご本人様より掲載許可をいただいております。

患者情報

性別:日本人男性

年齢:

診断名:変形性股関節症

ジャワ島在住

インサイドレポート:再生医療で変形性股関節症は治る?

十数年に渡り、ヨガ講師として活動していた私は、2018年6月に変形性股関節症と診断されました。

そして、脂肪幹細胞治療を変形性股関節症の治療として行いました。

 

・大谷翔平選手も行った話題の脂肪幹細胞治療とは?

・変形性股関節症が手術ナシで治る?

・病気で私の考えはどのように変わっていったのか?

 

レポートの背景

変形性股関節症に悩む患者数は予備軍を含めると100万から400万人と言われています。

 

変形性股関節症とは、股関節の痛みにより、生活に支障が出たり歩けなくなったりする病気です。一般的に変形性関節痛の原因は軟骨部分がすり減り、骨自体が変形するためと言われています。

 

「最終的には人工股関節しかないですね」

 

複数の整形外科医師から言われた言葉です。

 

約5年間、痛みと共に生活していたので一時は人工股関節手術も考えました。人工股関節にすることによってすべて痛みが消え去るのであれば、と藁にもすがる思いでした。

 

こうした時に出会ったのが「再生医療」でした。ネット検索しても、まだ再生医療の情報は多くありません。まして、再生医療を実際に受けた患者の書いた文章は皆無です。

 

再生医療、そして長年の痛みから解放してくれる可能性がある「脂肪幹細胞治療」について一人でも多くの方に知っていただきたい。そして「脂肪幹細胞治療」が変形性股関節症で悩む患者の皆さんの選択肢の一つとなれば幸いに思います。

 

プロフィール:

2000年、オランダ領アンティル諸島でのインターンを経て、東京で2社のベンチャー企業に参画。

2006年にインドネシア・バリ島に移住し、バリのシンプルで恵まれた自然に囲まれてオーガニックライフを実践。

2016年より、インドネシア・ジャワ島にて村おこし事業を立ち上げる。

2018年より、変形性股関節症の治療を開始。

 

経過

■2013年7月(痛みレベル:最大10で9-10)
特発的に股関節が痛くなる

■2017年7月(痛みレベル:2-3)
ヨガなどの運動療法の結果、ある程度まで回復

■2018年1月(痛みレベル:8-9)
股関節の痛みが再発する

■2018年5月3日(痛みレベル:7)
帰国。検査・リハビリ開始

■2018年5月11日(痛みレベル:7)
整形外科にてレントゲン



■2018年5月19日(痛みレベル:7)


■2018年5月23日(痛みレベル:6-7)
整形外科(南新宿整形)にて重度の変形性股関節症、および大腿骨頭壊死の疑い、との診断(添付参照)
完全免荷と言われ、松葉杖を利用するように指示
人工股関節を勧められる

■2018年5月25日(痛みレベル:6-7)
別の整形外科(春山記念病院)でも受診
重度の変形性股関節症、および大腿骨頭壊死の疑い、との診断
まだ若いので保存療法をすすめられる

■2018年6月5日(痛みレベル:5-6)
JR総合病院の股関節外来を受診

医師の見解は

・このMRI画像からは大腿骨頭壊死かは判断できない(たぶん違う)
・股関節痛が始まったと同時期に右臀部と右太腿からでてきた膿の話(他の病院ではスルーされた)をしたところ、それが原因ではないか
・つまり、細菌が右股関節の軟骨部分を侵食したのでは?(過去に海外旅行帰りの人でそのような事例があった)
・股関節置換手術では、細菌感染が起きると悲惨なことになる。したがって、細菌感染が疑われる現状で手術はしない方がよい。
・20日に皮膚科医長の診察を受けてみて

>>一か八かでTHA?

【再生医療最前線】変形性股関節症に対する間葉系幹細胞 (mesenchymal stem cell : MSC)-経過から医師の見解編-

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