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ミャンマーのリハビリテーションを知る前に

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アジア最後のフロンティア「ミャンマー」ってどんな国?

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2014年に約10カ月、ミャンマーの国立リハビリテーション病院にてJICAシニアボランティアとして活動していた作業療法士の大塚 進です。ミャンマーのリハビリテーション事情について紹介します。最近でこそアジア最後のフロンティアとして注目されていますが、まだまだ情報が少ない国ですので、まずミャンマーがどんな国なのか簡単に紹介します(写真上:シュエダゴンパゴダの夜景、写真下:ヤンゴン市内の通勤ラッシュ)。

(1)正式名称(和文) ミャンマー連邦共和国

(英分) Republic of the Union of Myanmar

日本語では長らく「ビルマ」と称されていたが、以前の英語名は「Burma」、どちらも本来は狭義のビルマ民族を示す用語。「Myanmar」は文語的、「Burma」は口語。

(2)政体    大統領制、共和制

(3)首都  ネーピードー(Nay Pyi Taw)

2005年11月に首都機能をヤンゴンからネーピード(ヤンゴンの北約300kmの位置) へ移転

(4)面積  68万平方km(日本の約1.8倍)

(5)人口  51,419,420人(2014年,国勢調査速報値)

(6)民族    ビルマ族 (約70%)、シャン族、カレン族、ラカイン族、華人、モン族など。 その他多くの少数民族(135と言われている)

(7)言語    ミャンマー語 、各少数民族語、(高等教育を受けた人々は英語が堪能)

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(8)宗教  上座部仏教 約90%、キリスト教4%、イスラム教4%、ヒンズー教

(9)気候  国土が南北に広がるため、緯度及び標高により地域差がある。ヤンゴンから南の海岸部は熱帯モンスーン気候、内陸部は雨量1,000mm以下の乾燥した気候でサバナ気候に区分される。東部~北部の山間部は平野部に比べて冷涼で、雨量も1,500~4,000mmに及び温帯湿潤気候に区分される。気候帯により若干異なるが、季節は乾・暑期(2月下旬から5月中旬)、雨期(5月下旬から10月中旬)及び乾・涼期(10月中旬から2月中旬)の3つに分かれる。

(10)略史 諸部族割拠時代を経て11世紀半ば頃に最初のビルマ族による統一王朝(パガン王朝、1044年~1287年)が成立。その後タウングー王朝、コンバウン王朝等がこの地域を支配していたが、1886年に英領インドに編入され、1941年日本軍侵攻、1945年~抗日・対英独立戦争を経て1948年1月4日に独立。1962年軍事クーデター、軍事独裁によるビルマ式反共社会主義体制。主要産業の国営化、実質的鎖国政策、少数民族との紛争等により長期にわたり経済活動が停滞、国家財政は困窮。経済・社会の発展が立ち遅れる。1988年民主化運動の武力制圧、先進諸国による経済制裁。2011~総選挙と(民政)移管、政策転換と制裁の解除、民主化と開放政策の進展による経済発展。

(11)産業 農業(米作等)、鉱業・エネルギー(天然ガス、宝石等)、軽工業(縫製等)

大塚進先生経歴

経歴

国立障害者リハビリテーションセンター勤務を経て、7年間の大学教員の後、2010年10月からJICAシニア海外ボランティアの作業療法士としてタイに赴任。2年強の活動を終えて、2014年2月から12月までは、ミャンマーの国立リハビリテーション病院にJICAシニア海外ボランティアの作業療法士の短期ボランティアとして活動された。

ミャンマーのリハビリテーションを知る前に

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