いよいよ2020年に開催される東京オリンピックもあと来年。各競技に出場する選手もちらほら決まってきており、注目は益々集まるばかりだ。
その一年後である2021年には、30歳以上のスポーツ愛好者であれば誰もが参加できる生涯スポーツの国際総合競技大会「ワールドマスターズゲームズ2021」が日本で初開催されることをご存知だろうか?
ワールドマスターズゲームズは4年に一度、オリンピックの次の年に開催され第1回は1985年にトロントで開催された。その後、徐々に参加国も増え、前回大会であるオークランド大会では約100ヶ国、2万8000人の人が参加している。
大会基本理念
1 日本の歴史・文化が集積する関西で、生涯スポーツ先進地域としてわが国のスポーツ文化を世界に発信
2 関西で育まれてきた人的資源やおもてなし文化を発揮しながら、後世に残る世界最高峰の生涯スポーツ大会開催
3 2019年、2020年に開催されるラグビーワールドカップと東京オリンピック・パラリンピックとの一体的推進により「みる」「ささえる」スポーツの機運を「する」スポーツへの醸成
4 開催地の主体性を発揮した広域開催による地域創生
5 スポーツと観光を融合させたスポーツツーリズムによる地域活性化の促進
6 健康・スポーツ関連産業の更なる振興を推進
7 高齢化の進展を視座に入れ、成熟社会におけるスポーツを通じた健康社会への寄与
上には、大会の基本理念を挙げたが、理学療法・作業療法領域ともとても親和性が高いことが分かる。障害のあるなし、年齢が高齢であろうとなかろうとスポーツは世界共通の人類の文化であり、生涯スポーツに取り組むことで、体調の維持だけではなく、新たな交友関係を築くことも期待できるだろう。
公式ホームページ内のコンテンツSports for LIFEには、60歳すぎた方がイキイキとスポーツをしているエピソードを紹介している。
患者さんの活動・参加を考える上で、「スポーツを勧める」という選択肢を持ってもいいだろう。また、地域にそういった場がなければ、場作りを行うというのも理学療法士・作業療法士としての役割なのかもしれない。