【笑う行為とは何か?】
「ガンを“笑い”で治そう」何気なく見かけた本の表紙の言葉です。「笑う角には福きたる」という諺(ことわざ)があるように、笑うという行為は心身に良い影響を及ぼします。
これは、1970年代にCousinsが持病である膠原病の治療に対して「笑い」を取り入れることで、症状が回復したことから研究が広まったと言われています。
「笑い」には、「ひきつる笑い」や「呆れてしまう苦笑い」など、多岐にわたる笑いが存在します。英語では「微笑み=smile」「笑い=laughter」と分類されていますが、形態的特徴から「微笑み(smile)」は顎がわずかに下に引かれ、口は閉じているかやや開く。
「笑い(laughter)」は顎が下に引かれ、口ははっきり開き、吸音や断続的区など切れた音声を伴うなどの特徴が存在するそうです。
【笑いが身体に与える効果とは】
笑うことで、セロトニンの分泌が活性化されます。セロトニンは興奮性の神経伝達物質「ドーパミン」「ノルアドレナリン」を抑制し、不安や苛立ちを抑えてくれるため、感情や精神状態の安定に深く関与します。
また、「言語の理解」「状況判断」「情動の抑制」など多くの機能を制御する「前頭葉」とも深い関係があります。
前頭葉に負荷を与えるストレスは正しい物事の判断や冷静な対応を鈍くしますが、セロトニンが前頭葉の機能を乱れないように働きかけてくれます。
セロトニンは、幸せホルモンと呼ばれるほど有益な物質ですが、簡易的に誘発する方法があります。それは「香り」を利用することです。最近では、アルツハイマー型認知症の方に対して「アロマ」を活用した関わりも注目を浴びています。
部屋中に香りを漂わせるだけで、幸せホルモンの分泌が増えるなんて手軽で素晴らしい方法だと思いませんか?
アロマケア研究会の目指すもの
【セロトニン分泌の鍵となる精油】
セロトニン分泌を促す代表的な精油が「ラベンダー」です。ラベンダーには「酢酸リナリル」という香気成分が含まれており、セロトニンの分泌を誘発します。
セロトニンは、加齢と共に分泌量が減少してしまうことも報告されています。セロトニンは、結果的に副交感神経を優位に働かせることにつながるため、睡眠、血圧などの生活身体リズムの調整にも関与します。そのため、ラベンダーアロマは高齢者の生活リズム改善にも期待が持てます。
【アロマ研究会の目指すもの】
私たちセラピストは、アロマという素晴らしい存在を誰でも簡単にできるものに落とし込んでいくことが重要な役割のひとつです。健康寿命をいかに長く保ち、自身の健康を自身で管理していくか。そんな「セルフメディケーション」の啓発が、私たち「アロマケア研究会」の使命です。
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