eスポーツで繋がりを 障がい者支援施設でリハへ応用

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今、何かと話題に上がることの多い「eスポーツ(エレクトロニックスポーツ)」。昨年8月には、全国初の障害者限定の大会「第1回障害者eスポーツ大会2019 GUNMA」が行われた。

 

秋田県にある社会福祉法人北杜(ほくと)の作業療法士 若狭利伸さんは、職場でeスポーツ委員会を立ち上げ、家族向けの動画配信、職種問わずチームになってeスポーツの企画やミーティングを行なう活動をしている。

 

eスポーツ×リハビリテーションの可能性に関して、お話を伺った。

 

知的障害の弟がゲームをしている姿を見て

 

 

若狭さんがeスポーツに可能性を感じたのは、弟の存在がきっかけ。ゲームをすることで、興奮気味になっている弟が落ち着いたり、喜んでいるところを見て、「eスポーツとリハビリを組み合わせたら面白そうだ」と、作業療法士になってからも頭の片隅にあったそうだ。

 

昨年2月、秋田県eスポーツ協会が設立され、ちょうどそのタイミングで40歳以下を対象とした、選ばれると3年間で最大400万円補助金が得られる県主催のコンテストがあり、応募。68あった応募のうちから選ばれ、所属する障害者支援施設でeスポーツを通した支援に必要な資金を調達した流れとなった。

 

その資金で、プレイに必要な機材を購入し、障害者でもストリートファイターやぷよぷよ、グランツーリスモなどがプレイできるような環境を整えて実践をしている。今後はeスポーツの効果に関しての研究と普及活動を行なっていく予定だ。

 

職場全体でeスポーツへ取り組む

 

北杜では、作業療法士、支援員、管理栄養士、相談員、サービス管理責任者、事務で構成される「eスポーツ委員会」があり、施設を利用されている片麻痺や脊損の方に対して、eスポーツを楽しんでいただくための企画の立案やそれぞれの職域を活かしたアイデアの創出をしている。

 

4月末には新型コロナウイルスで外出行事の中止やご家族の面会制限があったが、秋田県eスポーツ協会と地元クリエイターの方の協力でeスポーツのオンライン生配信をご家族限定公開で行なった。

 

視聴したご家族からは「施設の様子が分かって良かった」「楽しんでいる様子を見てホッコリした」「うちの子も映っていて安心した」という感想をいただいたようだ。

 

施設を利用されている方からも「もっと練習して大会に出たい」「eスポーツを通して友達を作りたい」という声もあがっている。

 

 

今後、他施設とも連携し、オンライン対戦を行うことも企画している。一般のスポーツだと車椅子に乗り、車や公共交通機関を使うなど、移動という手間がバリアになるが、eスポーツだとそれも必要がない。

 

また、プレイヤーだけでなく、応援することも施設にいながら可能となり、周囲も巻き込んで交流の幅を広げることができる。

 

「社会との繋がりがあるかないか」が、運動量や肥満、飲酒量といった要因よりも死亡率に大きな影響を及ぼすということがメタ解析でも示されており、繋がりを作るためのツールとしての活用にeスポーツは非常に有効だと言える。

 

更には、デバイスさえ用意できれば、健常者と障がい者関係なく、同じフィールドで競いあえることも大きなメリットだ。近隣の小・中学生を巻き込みながら世代間交流も図りつつ、障がいのある方に、地域の中で生活していると実感してもらうための最良のツールなのかもしれない。

 

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