月経周期や基礎体温が年齢により変化するー。
東京医科歯科大学辰巳 嵩征助教らは、女性の健康情報サービス「ルナルナ(エムティーアイ)」を用いて日本人女性31万人、600万月経周期のビッグデータを解析し、月経周期や基礎体温が年齢により変化することを明らかにした。
▶︎ https://www.amed.go.jp/news/release_20200612.html
ヒトの月経周期や基礎体温はホルモンによって制御されている。また、基礎体温は排卵が行われた後に分泌される女性ホルモンであるプロゲステロンの作用を受けて上昇するため、基礎体温を毎日測定することで排卵しているかどうかを推測できる。
現在広く知られている月経周期や基礎体温の平均値や個人差、年齢変化に関する知識は1950年代の研究調査に基づいたものです。これらの知見が得られた時代の環境(食生活・生活習慣・教育水準)は現代とは大きく異なり、現代の日本人女性にとって基盤となるようなデータは今までなかった。
今回、研究チームは、女性の健康情報サービス「ルナルナ」(株式会社エムティーアイ)を通じて記録された日本人女性31万人、600万月経周期のビッグデータを解析し、月経周期、基礎体温と年齢、季節の関係を調査。
その結果、平均月経周期は23歳で最も長く、45歳にかけて徐々に短くなり、その後また長くなる年齢変化を示した。基礎体温は低温期が年齢によらず一定である一方、高温期が年齢により変化し、30代で最も高いことが分かった。