入院した心不全患者全般、特にフレイルや心臓の収縮能が保たれた心不全患者においても多職種の心臓リハビリテーションが有効である可能性を示したー。
日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院の院長磯部光章らの研究グループが、世界でも初めての多数例での研究成果をまとめた。
▶︎ https://www.amed.go.jp/news/release_20200929-01.html
国内15の多施設共同研究で、合計4339例の心不全による入院患者を対象として、後ろ向きに5年間追跡して得られたデータの解析。
その結果、心臓リハビリテーションを行った心不全患者では、統計的に様々な影響の要因を調整した上でも、退院後の死亡および再入院のリスクが23%低かった。
また、フレイル心不全患者や心臓の収縮機能が保たれている患者においても、心臓リハビリテーションの実施は良好な予後と関連していることが明らかとなった。