POST Press Release ~宮崎関大先生言語聴覚士( ST)部門副編集長就任~

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 言語聴覚士(ST)分野の可能性

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【誰に何をするのか?】

音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある者についてその機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行うことを業とする者をいうと定義されています。(一般社団法人 日本言語聴覚療法協会より)

【具体的には何するの?】

言葉によるコミュニケーションには言語、聴覚、発声・発音、認知などの各機能が関係していますが、病気や交通事故、発達上の問題などでこのような機能が損なわれることがあります。言語聴覚士はことばによるコミュニケーションに問題がある方に専門的サービスを提供し、自分らしい生活を構築できるよう支援する専門職です。また、摂食・嚥下の問題にも専門的に対応します(一般社団法人 日本言語聴覚療法協会より)

【STとPT・OTとの3つの違い】

今、いきなり「言語聴覚士(ST)」の定義と実践している内容を掲載しましたがいかがでしたでしょうか?これで”ピン!”とくる人は恐らく現在の職場で言語聴覚士と共に働かれている人ではないでしょうか?

多くの療法士が感じるのは「言語聴覚士は何をしているの?」と言うことであり、この同業種の理解・認知が追いついてない点が理学療法士・作業療法士とまだまだ隔たりがある要因だと考えられます。

ではまず、STとPT・OTで違っているわかりやすい部分を3つ以下に列挙します。

①入学システムの違い

理学療法士・作業療法士と異なり一般の4年制大学を卒業した場合は、専修学校(2年制)で必要な知識と技能を修得するこで国家資格取得の権利を得られる。(詳しくはコチラ

②法律内容の違い

言語聴覚士法、理学・作業療法士法とは独立して存在しており、医師の指示が必須な分野(嚥下訓練や各種検査が中心)と、医師の指示が必須ではない分野(言語訓練などが中心)に分類されていると言います(そうは言っても大多数は医師の指示の元実践されている)。訪問リハビリテーションなどの領域ではこの使い分けをしている言語聴覚士もいる。

③歴史の違い

言葉聴覚士法は1997年制定であり、理学療法士及び作業療法士法は1965年制定と30年以上歴史の差がある。そのため、理学療法士と作業療法士よりも有資格者が少ないという側面もある。(詳しくはコチラ

【STの可能性】

以上のように異なる点がいくつかあります。しかし、「誤嚥」など命に直結する嚥下訓練やQOLに大きく関わる言語訓練などに関わる言語聴覚士は今後大きな期待をされています。ST応援サイトには以下のような記載も見られます。

『現在、約2万人以上の言語聴覚士が仕事に従事していますが、まだまだ不足しているのが現状です。また、高齢化社会に伴い、国は政策の一つとして医療保険から介護保険への円滑な移行をすすめており、在宅での生活を目指したリハビリテーションの必要性が高まっています。今後、通所リハビリテーションや訪問リハビリテーションといった介護保険領域でも言語聴覚士が活躍する場は拡大していくと思われます。(めざせSTより)』  

このように、言語聴覚士分野の可能性は今後益々発展していくと考えられます。しかし、上記したように理学療法士や作業療法士よりもまだまだ認知度が低いこともあり、POSTでも社会的認知を高めていきたいと考えこの度、宮崎関大氏を「POST ST部門副編集長」として迎え入れることになりました。

宮崎氏が加わりPOSTもより一層、療法士に意味のある情報サービスを提供していく所存でございます。今後とも何卒POSTをよろしくお願い致します。

 

最後に、新たに加入した宮崎氏の「STを社会に広める」という強い意志のあるメッセージを再掲載致します。まだ読まれていない方は是非!
 

「ST認知度向上」の先にあるもの

皆さん、はじめまして。私は言語聴覚士の宮崎関大と申します。以後、お見知り置きください。

 

言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist(ST))とは、疾患が原因で上手く話せない・話を理解できない、耳が聞こえにくい・はっきり聞こえない、飲み込みが上手にできない等の「言葉・聞こえ・飲み込み」に問題を抱えている方を対象としてリハビリテーションを行う医療職です。

私はそのなかでも「聞こえ」に問題を抱えている方を対象として耳鼻咽喉科で働いています。そこでは、様々な問題に対応できるよう種々の聴力検査を行い、患者に合わせて発話訓練や聞き取り訓練を行ったり、補聴器のフィッティングをしたりといった業務を行っております。

また、地域の手話サークルにも参加し、手話に興味のある相談者にはアフターフォローとして一緒に手話サークルに参加したりしています(手話サークルはほとんど私の趣味ですが(笑))。
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今、主に私の専門である聴覚障害領域について書きましたが、先に説明しましたとおり、言語聴覚士は他に「言葉」「飲み込み」の領域についてもアプローチをしています。

「言葉」の領域には失語症や構音障害、言語発達遅滞、音声障害、吃音等。「飲み込み」の領域には嚥下障害、摂食障害があります。その他にもコミュニケーションに困難を抱えている高次脳機能障害や発達の問題である自閉症等も言語聴覚士の専門領域です。

所属も病院や診療所だけでなく、老人健康保健施設、保健センター、特別支援学校、障害福祉センターなど多岐に渡ります。このように言語聴覚士は様々な所属や領域で活躍しています。

言語聴覚士が国家資格と認められたのは1997年です。法制定からまだまだ日も浅く、有資格者の人数も少ない現状から、言語聴覚療法が必要な方々へリハビリテーションが行き届いているとは言えません。

新しく言語聴覚療法を始めようと考えている病院も少なくなく、病院によっては、複数の領域を1人の言語聴覚士が担うことになり、十分なリハビリテーションが実施できているとは言えない状況もあります。 現在、私は普段は耳鼻咽喉科で勤務していながら、プライベートの時間に「言語聴覚士リハビリ情報サイト:STナビ」という名称のホームページを運営しております。
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ホームページを立ち上げたきっかけは、先述したようにまだまだ認知度の低い言語聴覚士という職業を多くの方に知っていただき、認知の向上引いては言語聴覚士を目指す人材を増やし、言語聴覚療法が必要な方々に十分なリハビリテーションが届けられるような社会の一助になれればと思ってのことです。

また、現代の医療は医療者側が一方的に医療を提供するのではなく、患者側との話し合いを大事にしています。理解と納得のない医療は成り立ちません。そのため、適切な医療情報を発信し、インターネットを利用することで難しい用語もすぐに知ることのできるようなページ作りを心掛けています。

これまでインターネットはあまり触ったことがなかったため、四苦八苦の運営でしたが、多くの方に支えられながら順調にアクセス数も増加し、ホームページを見てくださった方からお声をかけていただけることも多くなってきました。

この度POST様で記事を書かせていただいているのもホームページ経由でお声をかけていただいたことから実現した次第です。

言語聴覚士とホームページ管理の二足の草鞋ではありますが、真摯に業務を行うつもりですので今後もどうぞよろしくお願いいたします。 

 

宮崎関大先生

言語聴覚士。大学卒業後、耳鼻咽喉科に勤務し、難聴、吃音、構音障害等の聴覚・言語・コミュニケーションに困難を抱えている方のサポートを行っている。また、患者団体や家族会と連携しイベントや講演等もこなす。2013年から言語聴覚療法の情報をまとめた「言語聴覚士リハビリ情報サイトSTナビ」を運営し、言語聴覚士の認知度向上とともに、患者様やご家族の方への適切な医療情報の発信に努めている。

キーワード

♯言語聴覚士  ♯ST

♯STナビ ♯リハビリテーション

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