カナダ研修がきっかけで研究への興味をもった
POSTインタビュアー:本日はよろしくお願いします。飯田先生の今までの経歴を教えてください。
飯田先生:私は帝京平成大学を一期生として卒業しました。その後は千葉徳洲会病院という急性期・回復期の総合病院で働き、脳血管疾患、整形外科疾患、循環器疾患、呼吸器疾患など様々な患者さんのリハビリをさせてもらいました。個人的には特に脳血管障害の方を対象とした研究や治療に関わることが多かったかと思います。
また週1回、瑞江整形外科というクリニックにも非常勤で行っておりました。そこの理学療法士の方々は、国際PNF協会のアシスタントインストラクターや認定療法士の方が多く在籍し、今でもそうですが、本当に多くのことを学ばせて頂いております。
一般大学の教員になった今でも、その二つの病院は非常勤で継続して、週2〜3回行っております。
POSTインタビュアー:ありがとうございます。大変お忙しそうですが、お休みはとられてるんですか?
飯田先生:第二日曜日と、祝日が基本的な休みです。楽しくやってるので、忙しいという感覚は特にありませんよ。
POSTインタビュアー:確かにおっしゃる通りですね。先生は海外に行かれてた時期もあると伺いましたが?
飯田先生:PTになって5年目のとき、6ヶ月間、カナダのバンクーバーで研修をさせてもらいました。
そちらのリハビリセンターの見学で、脳血管障害や脊髄損傷の患者さんへの神経学的な回復の研究を見させていただき、研究の領域に興味をもつきっかけとなりました。そのため、帰国後に母校の先生の紹介もあり、大学院に通うようになりました。
POSTインタビュアー:大学院に進まれたのは何年目のときのお話ですか?
飯田先生:PT7年目のときに大学院に行き始めましたね。そして大学院卒業時に、声をかけていただいて大学教員として研究、教育の分野に入らせてもらいました。
私の研究内容は、実際に患者様に介入する臨床研究内容が多いため、先ほど話したように、病院での臨床業務も続けています。
PTになったきっかけ
インタビュアー:理学療法士を目指したきっかけは?
飯田先生:理学療法士になろうとしたきっかけは、ずっとサッカーをやっていまして、高校の専属トレーナーが理学療法士だったというのが一番のきっかけですね。理学療法士を志した時は理学療法士=スポーツトレーナーだと思っていました。
インタビュアー:僕もそう思っていました。それでは出身の養成校に入られた経緯を教えてください。
飯田先生:当時は養成校が選べるほど多くありませんでした。大学に進学したいと思っていましたが、関東にある理学療法士養成の私立大学は帝京平成大学を含めて3つくらいしかなかった。ですから、岡山県の大学とかも受験しました。とにかく養成校の大学を受験して、受かればそこに行くという感じで決めましたね。
インタビュアー:飯田先生は帝京平成大学の1期生ということですが、そこに対する不安などはなかったんですか?
飯田先生:1期生ということで新しく色んなところに関わりを作り上げていく中に入っていきたいという思いがあったので、1期生というところにはかえって魅力を感じましたね。
インタビュアー:逆に言えば大学生活としては、先輩がいない環境だったわけですよね?
飯田先生:先輩はいなかったので、入ってから大変さがわかりましたね。それも含めて良い思い出です。
インタビュアー:なるほど。では次に最初に就職されたの職場について選ばれた理由を教えてください。
飯田先生:急性期と回復期の病院で、様々な患者様をみれる総合病院を探してました。全般的に診て、その後の方向性を決めようかと思ってました。
<続く・・・第二回は「研究分野について」を配信します>
飯田 修平先生経歴
[資格]
理学療法士
[現在の勤務先]
帝京平成大学 健康メディカル学部 理学療法学科 助教
[最終学歴]
帝京平成大学健康科学研究課、健康科学研究課修士
[所属学会]
日本理学療法士協会、日本義肢装具学会、脳機能とリハビリテーション研究会
[主な研究項目]
・近赤外光イメージング装置を使用した脳機能研究,脳血管障害片麻痺患者の短下肢装具主な研究業績
・褥創がある対麻痺患者のADL自立に向けての援助 /リハビリテーション・ケア合同研究大会 2008抄録誌/共著/2008.11
・短下肢装具の作製状況・時期の調査とその後の対策 /リハビリテーション・ケア合同研究大会 2009抄録誌/共著/2009.11
・歩行のイメージ時と準備時が前頭前野の活動に及ぼす影響 /第20回脳機能とリハビリテーション研究会抄録誌/共著/2013.04
・カナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーにおける視察研修と医療制度の紹介 /リハビリテーション・ケア合同研究大会 2012抄録誌/単著/2013.10
・被殻出血片麻痺患者の短下肢装具の有無による脳血流動態の比較 /第30回日本義肢装具学会学会誌/共著/2013.10
・短下肢装具の有無による歩行分析と表面脳血流動態の観察 /リハビリテーション・ケア合同研究大会 2013 抄録誌/単著/2013.11
・歩行想像時の表面脳血流動態の観察 /リハビリテーション・ケア合同研究大会 2013 抄録誌/共著/2013.11
キーワード
♯理学療法士 ♯産業リハ
♯腰痛 ♯リハビリテーション