【書評】MEDICAL ARTー学問かアートかー

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 久しぶりにドシッとしたボリュームのある解剖学書が出版された。本日は、「ソボッタ解剖学アトラス 原書24版 第1巻 全身解剖・筋骨格系 —電子書籍付」が丸善出版様より届きましたので、早速書評したいと思う。

 

ソボッタだれ?

 いきなり内容に入る前に、帯に書かれている「あのソボッタが帰ってきた!」とあるが、きっと「だれソボッタ?」というのが、療法士界隈での感想だと思う。おそらく、日本の療法士で解剖学書といえば、ネッターが有名だろう。そのほか、プロメテウス、グレイの解剖学書が知られている。

 

しかし、一歩海外へ目を向けてみると、ネッター同様ソボッタの解剖学が多く使われている…、と海外で働いている人が言っていた。ソボット教授(当時、ボン大学)の解剖学書が刊行したのが1903年。

 

今から約120年前に遡り、今回原書24版が刊行された。1903年はほぼ20世紀の始まりの年(実は1901年)。1世紀以上愛された解剖学書がこのソボッタ解剖学アトラスである。

 

ソボッタ解剖学の特徴はアート性

 ソボッタ解剖学アトラスをみて、まずはじめに思うことは、そのアート性にある。双璧をなすネッターも外科医であり、イラストレータとしても活躍したため、アート性は高いがより繊細に描かれているのはソボッタ解剖学アトラスといえる。

 

解剖学は医療を志すもの全てにおいて通る道であるが、学問と同様アートとしての立ち位置も同時に存在する。芸術家として有名なレオナルド・ダ・ヴィンチもそんなアート性の高い人体に魅了され、人類史上初めて人体スケッチを行なった人物として有名である。

 

つまり、アート性の高い解剖学に運動と生理を加えるのが、我々療法士の仕事であり、アートとしての議論が行われる意味もわかる。

 

ソボッタ解剖学が電子書籍でも!?

 最後にソボッタ解剖学アトラスの現実的に良い面を一つお教えしよう。それは“お安い”ということだ。これまで紹介した分厚い解剖学書のほとんどは、1万円を超える。つまり、1諭吉(実際には、1諭吉3野口くらい)である。大金だ。

 

しかし、ソボッタ解剖学アトラスはなんと、なんと1諭吉でお釣りがくる。さらにさらに、今回は電子書籍も付属される21世紀らしい書籍となっている。きっと、ソボッタ教授も驚いていることと思う。

 

冗談はさておき、高い解剖学書に手が出ない場合は、このソボッタ解剖学アトラスをお勧めしよう。分厚い書籍を持ち歩かなくても、スマホやタブレットでも観覧可能なので、持ち運びにも便利である。

 

今後出版される第2巻:体幹(内臓系)、第3巻:頭頸部・神経系も期待したい。

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【書評】MEDICAL ARTー学問かアートかー
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