厚生労働省は6月30日令和2年社会医療診療行為別統計の概況を報告したー。
この統計は、医療保険制度における医療の給付の受給者に係る診療行為の内容、傷病の状況、 調剤行為の内容、薬剤の使用状況等を明らかにし、医療保険行政に必要な基礎資料を得ることを目的とする。
▶︎https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/sinryo/tyosa20/
診療行為別にみた入院内外の1件当たり点数・1日当たり点数・1件当たり日数
新型コロナウイルスが猛威を振るった昨年6月審査分の点数において、リハビリテーションでは入院1件あたりの点数が前年比で18.6%、1日あたりの点数でも10.1%増加していることがわかり、他の診療行為に対して打撃を受けていない印象を受ける。一方表2の通り、入院外1件あたりの点数が1.9%ほどではあるが減少していた。
*今回のデータはあくまでも昨年6月審査分とその前年比である。
一般医療 - 後期医療・年齢階級別にみた診療行為の状況
(1) 医科の入院における1件当たり点数は、一般医療55,241.8点、後期医療58,695.3点となっている。 1日当たり点数は、一般医療 3,990.6 点、後期医療 3,095.3 点で、年齢階級別にみると、「0~14 歳」 6,524.4 点が最も高く、次いで「65~74 歳」3,845.9 点となっており、「75 歳以上」3,129.6 点が最も低 くなっている。診療行為別の構成割合をみると、後期医療は、一般医療と比べ「入院料等」「リハビリテ ーション」が高く、「手術」「診断群分類による包括評価等」は低くなっている。 1件当たり日数は、一般医療 13.84 日、後期医療 18.96 日となっている。