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世界初!口腔細菌が大腸がんの発生に関与している可能性を発見

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医歯学総合研究科 顎顔面疾患制御学分野(鹿児島大学病院歯科部門口腔外科)の杉浦 剛教授の研究チームは、鹿児島大学病院消化器外科、大阪大学微生物病研究所との共同研究により、口腔細菌が大腸がんの発生に関与している可能性があることを発見しました。

 

本共同研究では、大腸がん患者と健康な人から唾液と便のサンプルを採取し、遺伝子レベルで細菌叢解析を行いました。その結果、大腸がん患者の唾液・便サンプルに共通して存在する特異的な口腔常在菌が4種類あることを発見しました。これらの菌は、これまで大腸がんから検出されてきたFusobacteriumとは異なる菌種であり、初めての発見となります。

本研究成果の意義

1,口腔から大腸に細菌が供給されていることを証明したこと

2,発見された口腔細菌は、大腸がんに特異的であることから、大腸がん及び発がんに関わる細菌であることが示唆されること

3,今後、唾液の細菌叢検査をすることにより、大腸がんの発見やリスクを検知することが可能となるかもしれないこと

4,口腔細菌叢の管理が大腸がんの予防につながる可能性があることを突き止めたこと

 

今後の展望

唾液を用いた口腔細菌叢解析による大腸がん診断法の確立および大腸がんリスク診断法の開発については、現在進行中です。

さらに、歯科治療や口腔ケアなどの歯科的介入や食事による口腔細菌叢の管理により大腸細菌叢をコントロールすることが可能か、大腸がん予防につながる方法について研究をすすめていく方針です。

 

【原著論文情報】

<タイトル>

Colorectal Cancer Patients Have Four Specific Bacterial Species in Oral and Gut Microbiota in Common—A Metagenomic Comparison with Healthy Subjects

 <著者名>

Yoshinori Uchino, Yuichi Goto, Yusuke Konishi, Kan Tanabe, Hiroko Toda, 

Masumi Wada, Yoshiaki Kita, Mahiro Beppu, Shinichiro Mori, Hiroshi Hijioka, Takao Otsuka, Shoji Natsugoe, Eiji Hara and Tsuyoshi Sugiura

 <雑誌> 

Cancers 2021, 13(13), 3332

 

詳細▶︎https://www.kagoshima-u.ac.jp/topics/2021/09/post-1826.html

 

注)紹介している論文の多くは、単に論文による最新の実験や分析等の成果報告に過ぎません。論文で報告された新たな知見が社会へ実装されるには、多くの場合、さらに研究や実証を進める必要があります。最新の研究成果の利用に際しては、専門家の指導を受けるなど十分配慮するようにしてください。

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