今回は三輪書店様よりご献本いただきましたので、書評させていただきます。本書は、「ものづくりのための3Dプリンタガイドブック第2弾」です。実は私も3Dプリンタの購入を検討しております。
今回は書評前に届かなかったため、本書を活用し3Dプリンターを動かしてみることができませんでしたが、個人的に気になるデータが満載となっています。特に気になったものを紹介します。
骨模型も作っちゃお
骨模型といえば、高いもので一つ数万円するものもありますが、今の時代3Dプリンタで出力することができます。と言っても出力にはめちゃくちゃ時間がかかるようで、肩甲骨模型で約3時間、第3腰椎模型で約6時間、足部模型に至っては約23時間とほぼ1日がかりです。
と言っても放っておけば出力されているものだと思いますので、防音対策さえしっかりしておけば問題ないでしょう。「自助具の作成」を目的とした3Dプリンターのイメージがありましたが、本書で紹介されるデータは日常生活でも使えるものばかりです。
療法士の必需品、ゴニオメーターまで出力できます。フィラメントの色を変えれば、ご自身の好きな色のゴニオメーターで関節可動域を測りたい放題です。
ハイカットスニーカーにひも靴エイド
個人的に3Dプリンターが届いたらすぐに出力したいのがこれ。コンバースのハイカットスニーカーを愛用しているのですが、いつも靴紐がネックでした。とにかく脱ぎ履きがめんどくさい。
ゴム靴紐を試しましたが、ちょっとダサくなるため靴紐エイドのような商品の購入を検討していましたが、実はこれ買うと結構高いんです。偽物的なやつだと安くは手に入りますがすぐに壊れるので、このデータを活用し自分なりに使いやすいものに変えてみようと思ってます!
amazon紹介文
「この本があれば必ず3Dプリントできる!」をテーマにした道具カタログ。第1弾『はじめてでも簡単 ! 3Dプリンタで自助具を作ろう』では3Dプリンタに関わるツールやサイトを満遍なく紹介し、簡単なモデリング方法を含めたツールの使い方など「自分で最初から最後まで作る」方法を紹介した。
今回は「まず出力してみること」に焦点を当て、QRコードからデータを直接ダウンロードしてすぐに出力できるようにした。200を超える暮らしの道具のデータを掲載!カタログから好きな道具を選んで3Dプリントしてみよう。
好きなものを出力するだけでなく、当事者にカタログを見せて「こんな自助具がほしい」とニードを引き出すきっかけとして使用することもできる。実際にセラピストが当事者からヒアリングして自助具を作った過程や3Dモデルデータを活用した事例も多数収録している。
3Dプリンタに慣れると既存のものを出力していくだけでは物足りなくなるかもしれない。そのために、数値を変えるだけでデータ上の物の厚みや大きさを変えられる「パラメトリック・デザイン」のモデルデータも収録している。また、第1弾では実際の道具作りを順を追って紹介しているので、そちらも参考にしてほしい。
一人ひとりに合わせたものづくりが浸透し、生活を便利にする道具が見直されていけば、誰にとっても暮らしやすい社会が実現できるかもしれない。まずはものづくりの参加へ一歩踏み出してみよう。