訪問看護や訪問リハビリテーションに携わっている方も、そうでない方も薬剤師の地域医療における役割をご存じでしょうか?今回は、「川崎市薬剤師会」(川崎市薬剤師会)にて、Luxem訪問看護リハビリステーションの管理者が講演させて頂く機会がありましたので、一部をお伝えさせて頂きます。
近年は独居高齢者の割合は下記の「※資料1」のように増えてきています。世間でも言われているように、超高齢者のみならず、軽度以上の認知症や認知機能低下のある高齢者が独居のケースも多く、そういった方の怠薬などが問題になる事も多いです。
現在は訪問看護師が服薬管理を行う事も多いですが、厚生労働省の「※資料2」を参照すると、服薬の方法や保管方法、飲み合わせ、状態変化に応じた調剤やモニタリング結果の医師連絡など、より専門的な介入が可能です。訪問リハビリテーションを行う理学療法士、作業療法士、言語聴覚士であれば、どうすれば訪問薬剤師につなげる事が出来るかを知っておく必要があります。
その為、Luxem訪問看護では「怠薬や服薬が困難」な状況があった場合は、関わるチーム内で共有し、対策を練るようにしています。
資料1
資料2
Luxem訪問看護で介入しているこのケースでは、訪問薬剤師さんの介入が開始されたことで、①怠薬の改善②適切な剤形へ調整が可能となり、状態が安定した利用者がおります。怠薬の改善に関しては、服薬支援ロボットと訪問看護、訪問リハ、家族などが上手く連携し情報共有を行った事で良い方向へ進みました。(利用当初は、利用者が気味悪がってタオルがかけられていましたが、慣れてからは少しずつ利用できるようになりました)
適切な剤形へ調整に関しては、訪問言語聴覚士が嚥下能力を評価し訪問薬剤師と連携する事で、服薬の失敗を減らすことが出来ました。
では、実際に薬剤師に訪問して貰うにはどうすれば良いのでしょうか?ステップとしては、
・医師やケアマネジャーに薬剤師介入の打診/相談をする
・訪問対応している薬局を調べる
・薬剤師と相談し、目的の確認と評価を行う
・患者の同意を得て開始
となります。(詳細は下記の図を参照)
私の勤務する神奈川県川崎市でも、周辺に在宅支援薬局が複数存在しており、2021年現在神奈川県では860件、川崎市では146件の在宅支援薬局があります。(参考:在宅医療支援薬局リスト | 公益社団法人 神奈川県薬剤師会)日々地域医療に携わる訪問看護師、訪問リハビリテーション職種の皆さんの少しでも参考になったのであれば幸いです。
今回は、Luxem訪問看護リハビリステーションの訪問理学療法士がお送りいたしました。
Luxem訪問看護リハビリステーションとは?
「認定訪問療法士」が神奈川県で最も多く在籍する訪問看護ステーションです!2021年現在、「神奈川県内の認定訪問療法士の実に5人に1人」がLuxem訪問看護で勤務しております。それだけ訪問に専門特化した事業所ですので、在宅に興味がある方はぜひチェックしてみて下さい。
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