世間知らずな理学療法士
恐らく、多くの理学療法士や作業療法士は休日や業務後の時間を使って自己研鑽に励み、日々変化する患者様に少しでも満足して頂けるよう、鍛錬を欠かさないと思います。理学療法士/作業療法士を目指した理由も「安定しているから」と答える人は少数でしょう。
しかし、我々は医療・介護保険算定内での職務になるため、知識・技術の向上がそのまま自分の対価として反映されることはありません。また私のように転職が初めての場合、自分の市場価値を知る手立てが少ないのも事実です。今の自分に一体どのくらいの需要があり、他者と違う価値はどこにあるのか、転職活動中は常に不安がつきまといました。
なんであの人と同じ給料?
勿論、患者様ファーストで何事も精進するのは望ましい行動で、現状維持に甘んじた怠慢は見過ごせません。しかし、仕事に対する熱量が低い(割り切っている)方と、頂いている給料はさほど変わらず、むしろ自己投資をした方が出費は多いはずです。
自己研鑽に見返り(給料)を求めるのも何か違うような気はしていましたが、そこで私は「なぜ仕事と割り切っている療法士と私が同じ給料なのか」とよく上司に愚痴をこぼしていました。すると決まって「他人と比べず常に自分と向き合え」と上司から事あるごとに助言されてきました。このような状況が所謂、やりがい搾取に陥る原因ではないでしょうか。
やりがい搾取とは
経営者が支払うべき賃金や手当の代わりに、労働者に「やりがい」を強く意識させることにより、本来支払うべき賃金(および割増賃金)の支払いを免れる行為をいう。
引用:Wikipedia
私は、やりがいとは目に見えない形で労働者の対価として「意識」されやすいことだと考えています。つまりやる気や向上心が高い人ほど「給料が安くても患者さんに感謝されるから」「自分の技術ではまだまだお金は頂けない」といったような認知的不協和が生じ、給料以上の充足感を自分の価値観や向上心で納得させる事態が発生します。
働く理由は?
やりがいの話をする時に必ず出てくるのがアリエリーの行動経済学の話です。
臨床現場では社会的規範が重要視されることが多いです。それは自主的に働く・自分で決めたことに対して働くため、モチベーションが持続されやすいからだと考えます。
これに対し市場規範が働くとどうなるのでしょうか。
例えば、
Aという仕事は残業1時間に対し2000円の残業代がつく
Bという仕事は残業代が付かない
とします。
これではBの仕事に対する意欲は低下するのと同時に、必然と「残業代で稼ぐ」事案が発生します。これでは社会規範を価値観とするスタッフは不満を持つようになります。
そうは言ってもお金は大事
しかし綺麗ごとばかり言っているわけにはいきません。結婚・妊娠・出産・育児といったライフイベントは尽きず、お金の不安は付きまといます。また医療業界の特徴は、お金や資産・経済の知識は全くと言っていいほど持っていないのがほとんどかと思われます。このような背景もありPTはやりがい搾取に陥りやすいのではないでしょうか。
まとめるとPTは社会規範を基準として職務に当たることが多いため、市場規範が優先しにくい(言いにくい)環境にあるかと思われます。つまり、この両面を持った職場環境があれば解決するはずです。
Luxemの場合
ご存知の方も多いかもしれませんが、当社ではおそらく業界初となる、資格に応じた手当が支払われます。療法士としての戦闘能力を上げつつも、それに応じた給料が見込めます。
逆に言えば、環境は揃っているので後は自分次第であり、待遇に対する言い訳は一切出来ず、全員で高め合えるような環境作りがなされています。
(認定理学療法士や認定作業療法士に対する評価手当は下の画像を参照)
※Luxem社内資料より引用
最後に
私自身、初めての転職でしたが、病院の中にいるだけでは味わえない思考・行動が身に付きました。絶えず向上心を持つこと・それに見合った対価を頂く事は、医療業界において相反することかもしれませんが、ここの職場なら実現可能です。お先に入社させて頂いた、私からのご紹介でした!
Luxem訪問看護リハビリステーションとは?
「認定訪問療法士」が神奈川県で最も多く在籍する訪問看護ステーションです!2022年現在、「神奈川県内の認定訪問療法士の実に5人に1人」がLuxem訪問看護で勤務しております。それだけ訪問に専門特化した事業所ですので、在宅に興味がある方はぜひチェックしてみて下さい。
※HP内には、紹介動画もあります!
㈱Luxem ホームページ:株式会社Luxem(ラクセム)|川崎市多摩区 訪問看護・リハビリ・デイサービス・居宅支援事業
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