【書評】機能解剖と運動療法|工藤 慎太郎

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新人/学生にオススメ

今回は羊土社様より献本をいただきましたので、書評させていただきます。本書は、「機能解剖と運動療法」です。以下に本文のサンプルを添付しますが、フルカラーでの掲載となりタイトル通り解剖学と運動療法が画像中心に掲載されています。

 

この手の書籍はこれまでも多く出版されており、特に真新しい情報はないかなという感想ではあります。一部で体幹トレーニングに関する章は面白い方法が掲載されていたので、新しいといえばその辺りかと思います。

 

ポイントとしては全身を網羅しているという点で、これまでよりはリーズナブルに学ぶことができる書籍であるといえます。これまでは、症例ごとや各部位ごとに書籍が分かれていましたが、全身を網羅し尚且つフルカラーである点は内容含め新人、学生向きであると思います。以下に、この書籍の使い方をご紹介します。あくまでも個人の意見です。

 

使い方の推奨(*個人の意見です)

 みなさんが医学書をどのように活用されるのかは、それぞれだと思います。今回の書籍に関していうと“読む”よりも“使う”が正しい使用方法ではないかと思います。というのも、読んだところで運動療法ができるわけでもなく、当然解剖学がわかるわけではありません。

 

わかる、理解する、そして使うためには体感を伴った技術の習得が重要で、本書の場合には治療者の体験、被験者の体験両方することをお勧めします。主な内容は、個別筋の運動、触診、ストレッチに集約されますが、触る体験、触られる体験、動かす体験、動かされる体験の全てを網羅できます。

 

ここまでできて漸く、理解の一歩を踏み出せるものだと考えています。ただ読み、そのままのものを形だけ真似て即実践は無謀でもあります。まずはご自身で体感することをお勧めします。そのための入門書が本書であります。

【書評】機能解剖と運動療法|工藤 慎太郎

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