皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前回は脳卒中上肢片麻痺についてのエビデンスについて解説しました。本日は各論で促通反復療法について解説していきます。基礎的な内容にはなりますが参考にしていただければ幸いです。
上肢介入に対するエビデンス
前回の介入の復習にもなりますがアメリカのガイドラインの中では反復する課題練習、CI・修正CI療法、ロボット療法、NMES(神経筋電気刺激療法)、運動イメージなどがエビデンスレベルAとなっています。
日本の脳卒中ガイドライン2021の中でも上記の内容の治療内容が推奨されており、大きな違いは見られていない印象です。現在のガイドラインに促通反復療法は記載されていませんが、2015年のガイドラインには記載されていました。
麻痺が軽度から中等度の患者に対して、特定の動作の反復を伴った訓練(麻痺側上肢のリーチ運動、目的志向型運動、両上肢の繰り返し運動、mirror therapy、促通反復療法など)を行うことが勧められる(グレードB)
と言われています3)。