患者のモチベーションアップに困った時に読むコラム①

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自分自身のモチベーション維持も大変なのに患者にはどうしたらいいか?動機付けの理論から始めてみます。

週の真ん中水曜日の江原です。リハビリテーションを進めていくに当たり、何よりも大切なものが患者が自ら取り組む力を養うことです。生活の中で取り組む自主トレや、医療者と相談しながら継続する力『アドヒアランス』が注目されているのは、セラピストが行う技術的なことだけが重要ではないことを示しています。

 

またやり抜く力という『グリット』も注目されていますが、グリットを高める要素としてその行為の意味が動機付けになるそうです。やり抜く力の背景には『モチベーション』が必要です。本日は、モチベーション、動機付けの基礎について書いていきます。

 

動機付けとは

行動の理由や目的のことを『動機』と言います。『動機付け』は行動を起こさせてある目標へと行動を向かわせ、行動を続けさせようとする心の働きのことを示します。生理的欲求などのその人の内部から行動を起こそうとする『動因』と、外部からの要因によって行動が引き起こされる『誘因』から成立します。

 

体の内部にある動因は空腹感などがそれにあたります。空腹感を感じると、食行動に繋がりますね。また誘引は外部からの要因によって起こされるもので、例えば行動によって与えられるインセンティヴやトークン(※1)が挙げられます。

 

給料アップや職場内での称賛などでモチベーションがアップすれば、仕事に対するパフォーマンスは上がりそうですね。ここでは割愛しますが、勉強や学習や仕事に対する動機付けには様々な理論があります。気になる方は心理学分野を是非調べてみてください。

※1 疑似貨幣のこと。適切な行動ができたときに与えられ行動を強める。子供のご褒美にあげるシールがなどが例。

 

動機付けの種類

患者のモチベーションアップに困った時に読むコラム①

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