【評価】膝蓋骨の評価

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前回までは腰痛について中心に解説しました。本日から数回かけて膝関節について解説していきたいと思います。少しでも参考にして頂けたら幸いです。

 

膝関節について

膝関節は荷重関節であり、疼痛を訴えることが非常に多い関節になります。膝関節の重要な役割としては下肢を動かす機能体重を支える機能になります。階段昇降では体重の3倍、走行では体重の5倍、ジャンプの着地では体重の24倍の負荷がかかると報告されています1)

 

また40歳以上の日本人における変形性膝関節症の有病率は男性42.6%女性62.4%であり、国内の患者数は2530万人と推定されています2)。臨床の中でも担当する機会は多く、非常に重要な知識であると考えています。

 

膝関節は脛骨大腿関節(FT関節)と膝蓋大腿関節(PF関節)が存在します。FT関節は大腿骨・脛骨から構成されます。PF関節は膝蓋骨・大腿骨の顆間溝から構成されます。どちらの動きも非常に重要であり、評価する必要があります。ここからは膝蓋骨に着目して解説していきます。

 

膝蓋骨

膝蓋骨は人体最大の種子骨であり、人体最大の関節軟骨を持っています。大腿骨前面の保護膝関節伸展筋の効率を良くすることが役割になります。膝蓋骨の上部を膝蓋骨底、下部を膝蓋骨尖と呼び、ホームベース型の形をしているのが特徴になります。

 

膝蓋骨の後面は外側が大きく、内側が小さい面になっています。大腿骨も外側顆が幅広く、溝が深い形状になっています。そのため、膝蓋骨のアライメントはやや外側に位置します。膝蓋骨の動きに関しては屈曲の際にTilt、Spin、Translationの動きが生じると報告されています3)

【評価】膝蓋骨の評価

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