鵞足炎には具体的に何をすればよいのか?

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皆さんこんにちは。茨城県で理学療法士をしております宮嶋 佑です。

今回は鵞足炎に対して具体的に何を評価して、どんな治療をすればよいのかについて紹介します。私の前回の記事で膝関節内側部痛の原因となる組織について紹介させていただきましたが、その中でも鵞足炎が原因で痛みが出ている方は非常に多いです。なので皆さんの普段の臨床でも「鵞足炎だな」と判断できることは多いかと思います。

 

しかし、「鵞足炎だな」と判断された後、「じゃあ何をすればよいか?」については詳しくは分からないという方も多いのではないでしょうか?よって今回は、①なぜ鵞足炎になったのかを評価する方法 ②原因別の具体的な治療方法について 解説いたします。最後まで読んでいただけると、鵞足炎の患者さんを担当した際に自信をもって介入できるようなると思いますので、是非ご覧ください。

 

※鵞足は縫工筋・半腱様筋・薄筋の3つで構成されておりますが、臨床では圧倒的に薄筋腱による鵞足炎が多いので今回の評価治療法は薄筋による鵞足炎に対して解説します事をご了承ください。

 

なぜ鵞足炎は生じるのか?

なぜ薄筋による鵞足炎が生じるかを考えると、薄筋に伸長ストレスがかかっているためと考えられます。

では、どうなれば薄筋に伸張ストレスがかかるかというと

①knee-in toe out

②股関節伸展+外転

の二つが考えられます。

なので鵞足炎の方を担当した際は、この2つがあるかどうかを僕は確認しています。

順番に評価方法と治療法を解説していきます。

 

①knee-in toe out

一つ目はknee-in toe outです。

・knee-inによる膝関節外反

・toe outによる脛骨外旋

という2つのストレスが薄筋にかかります。

鵞足炎には具体的に何をすればよいのか?

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