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膝関節の疼痛-筋腱付着部②鵞足部-

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。最近は膝関節の疼痛について解説しています。先週から疼痛を生じる7つの組織1)の中で組織として筋腱付着部について解説しています。本日は筋腱付着部の中でも鵞足を中心に解説していきたいと思います。

筋腱付着部

先週の復習になりますが、筋腱付着部に関しても臨床上問題になることは非常に多いです。筋腱付着部の問題ではオーバーユースが関与していることが多く、繰り返しの負荷により摩擦が生じ、炎症に繋がることがあります。そのため、摩擦を防止する役割である滑液包に炎症が生じることがあります。膝関節には膝蓋上嚢、膝蓋前滑液包、浅膝蓋下滑液包、深膝蓋下滑液包、半膜様筋滑液包、腓腹筋外側頭腱下滑液包、外側側副靱帯下滑液包、大腿二頭筋腱下滑液包、鵞足滑液包、腸脛靭帯下滑液包などが存在します2)

 

膝関節における筋腱付着部障害に関しては腸脛靭帯、鵞足部、膝蓋靱帯、大腿四頭筋の膝蓋骨付着部に生じやすいと言われています3)。前回は腸脛靭帯について解説しましたが本日は鵞足について解説していきます。

 

鵞足

鵞足は縫工筋、薄筋、半腱様筋から形成され、脛骨粗面の内側に停止します。起始停止や作用などは以下の図の様になります。主な作用としては膝関節の屈曲・内旋に作用することが特徴になります。

鵞足筋群は膝関節の動的安定化に関与します。特に過度なknee inが要求される動作においては安定化に関与する役割を持っています。そのため、スポーツやランニング動作などで過剰使用し、疼痛を訴えることが多い部位になります。

膝関節の疼痛-筋腱付着部②鵞足部-

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