6日、日本で医療用大麻の使用が可能となる法改正が参議院本会議で可決・成立しました。この法改正は、大麻草から抽出された成分を含む医薬品の安全性と有効性が確認された場合に限り、医療現場での使用を許可するものです。特に注目されているのは、カンナビジオール(CBD)を含む薬剤です。これらは海外では既に難治性てんかん治療薬として承認されており、日本の患者に新たな治療選択肢をもたらすことが期待されています。2014年BBCが放送した、てんかんに対する医療用大麻の効果が海外では話題になっていました。
この法改正には、大麻の乱用防止策として、新たな使用罪が設定されました。これにより、特に若年層を中心に大麻所持などの検挙者が増加している現状に対応し、最大7年の懲役刑が科されることになります。改正法では、有害成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)を規制対象とし、これまでの部位別規制から成分別規制への移行を図っています。
この歴史的な法改正は、医療用大麻の合法利用の道を開き、同時に乱用対策も強化することで、日本の医療および麻薬規制に新たな時代をもたらします。治療方法の多様化と薬物乱用の予防の両面で、国内医療政策における重要なマイルストーンとなるでしょう。患者にとっての新たな治療選択肢としての医療用大麻の導入は、今後の医療の発展において重要な役割を果たすことが予想されます。
▶︎https://www.mhlw.go.jp/content/001159661.pdf
▶︎https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g21209007.htm
【合わせて読む】