皆さん、あけましておめでとうございます。火曜日担当の藤本裕汰です。記事を書き始めて5年目になります。今年もよろしくお願いいたします。前回は股関節の前面痛について解説しています。前回の内容は股関節前面痛と脊柱疾患・仙腸関節疾患の鑑別を中心に解説しました。本日は疼痛が生じる原因について要素を分けて解説していきたいと思います。

股関節の前面痛

前回の復習にはなりますが、股関節前面痛は脊柱疾患・仙腸関節疾患により生じることも多く鑑別が必要になります。詳細は前回の記事に記載していますが、①脊柱疾患、②仙腸関節疾患の順で評価し、2つを除外出来る場合に股関節由来であると考えることが出来ます。

股関節前面痛に関与する組織に関しては①大腿神経、②大腿直筋、③内転筋群、④腸腰筋、⑤腸恥滑液包、⑥関節包、⑦関節唇が挙げられます¹⁾。本日はこの組織について詳細を説明していきます。

股関節前面痛の要因

ここからはそれぞれの要因について解説していきます。今回は介入の話ではなく、組織の詳細について説明します。