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股関節に関わる神経-前編-

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。3週に渡り股関節前面痛について解説しました。本日と来週でその中にも出てきた神経を中心に解説していきたいと思います。

末梢神経

神経に関しては脳・脊髄の中枢神経と脊髄から各器官に分布する末梢神経に分けられます。末梢神経には運動神経、感覚神経、自律神経が存在し、運動など様々な要素に関わっています。傷害されることで筋力低下や感覚鈍麻など生じます。末梢神経に関しては絞扼されやすい部位が存在し、絞扼することで筋力が低下することや痺れなど感覚障害が生じることがあります。

また、手術を要さない軽微なentrapmentは「末梢神経の滑走不全」と呼ばれており1)、注射や徒手療法で改善を認めます。神経絞扼に関して疼痛が生じるメカニズムに関しては機械的圧迫と阻血が関与していると考えられています2)。神経が圧迫されることで血管系に障害が生じます。また強い圧迫においては神経の変性が生じ、神経系の障害が生じます。大腿部に関しては疼痛や痺れなどに関わる神経も多く、臨床上問題になるケースも多く存在すます。そのため、大腿周囲の末梢神経(大腿神経、外側大腿皮神経、閉鎖神経、坐骨神経、殿皮神経、陰部神経)について解説していきます。

大腿神経

大腿神経は1~4腰椎から分岐し、股関節前面筋を支配しています。感覚に関しては大腿前面を支配しています。走行に関しては大腰筋と腸骨筋の間の溝を下降し、鼠径靭帯の後面を通って大腿部を下降します3)

股関節に関わる神経-前編-

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