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臨床の負担となる質問紙をどう生かす?BS-POPで何を診るかの1案

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BS-POPを使用する目的を考えてみました。

週の真ん中水曜日の江原です。前回に引き続きBS-POPについて書いています。このような心理面の評価は痛み関連の学術的な場では一般的ですが、臨床においてはまだまだ周知されてはいないと感じています。またルーティーンで使用している理学療法士に限定すればさらに少数派になります。

心理社会的要因に関する質問紙の使用状況

日本筋骨格系徒手理学療法研究会の会員を対象としたWebアンケートの結果では、腰痛に関する患者立脚型アウトカムはの質問紙は利用されてないものが多く、疼痛強度のNRSやVAS、JOABPEQ以外はあまり使われていない状況です1)。特に心理社会的側面アウトカム評価の使用頻度は少なく、使用について「全く/まれに」と答えた方が90%以上になるものが多くありました。自由記載をまとめたカテゴリーを見ると、理由の一部を共感することができます。

・質問紙を実施するための時間の不足
・知識の不足
・実施や管理の手間
・職場の理解や環境
・コストの問題
・セラピストの認識として質問紙の優先順位、必要性の低さ

痛みの多面性を把握するためとはいえ、患者によっては質問紙を繰り返すことが有用ではないと感じることはよくあり、質問紙が少ない方が負担にならないという意見もあります2)。

BS-POPについては私見ですが、慢性疼痛分野よりも一部の腰痛の治療領域で使われている印象です。またBS-POPは不安や抑うつの評価に分類されますが、不安・抑うつ評価にはHADS(Hospital Anxiety and Depression Scale)やK6があります。

より簡便な評価方法が選ばれているのかもしれません。

臨床の負担となる質問紙をどう生かす?BS-POPで何を診るかの1案

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