皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。本日は手の役割と解剖について解説していきます。手はオペをした方や麻痺の方に対して介入するため非常に重要になります。基礎的な内容ですが参考にしていただけたらと思います。
手の役割
まず最初に手の役割について解説していきます。手が持つ機能としては①道具としての手、②道具を操る手、③探る手、見る手、④伝える手、⑤支える手があります1)。
①道具としての手は持つ・押さえるといった基本的な動作になります。細かく分類すると静的動作・動的動作に分けられます。動的に関して糸などを捻るような動作、静的に関しては手で生地を伸ばすような動作が含まれます。
②道具を操る手は何か道具を操る機能になります。日常的にはスマートフォンやパソコンの操作になります。操作について考える際に手の機能的区分というものも考える必要があり、これは後ほど解説していきます。
③探る手に関しては何かを探すものであり、第2の目としての役割になります。見る手に関しては私たちが臨床の中で触ることで診ていくことであり、感覚が非常に重要になります。
④伝える手に関してはコミュニケーションとしての機能であり、ジェスチャーや踊りなどが含まれます。この中にはハンドサインや手話も含まれます。
⑤支える手に関しては体の安定性を高める機能になります。日常であれば吊り革に掴まることや壁に手を触れるなど様々な方法で安定を図ります。