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手根管症候群の評価とアプローチ

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前回は上肢ののしびれの原因について解説していきました。本日はその中で解説した手根管症候群について、前回より詳しく解説していきます。

手根管症候群

手根管症候群は正中神経が手関節の手根管を通る位置で圧迫され、しびれや痛みを引き起こす障害になります。手根管は4つの手根骨と屈筋支帯(横手根靭帯)に囲まれた閉鎖空間になります1)。内部には正中神経と長母指屈筋、浅指屈筋、深指屈筋、橈側手根屈筋が通過します。

正中神経は母指から環指の手掌面、示指・中指の手背面の一部の感覚を支配しています。筋肉に関しては円回内筋、橈側手根屈筋、長掌筋、浅指屈筋、深指屈筋、長母指屈筋、方形回内筋、母指球筋、虫様筋になります。手根管症候群では母指球筋の障害がメインになります。

手根管症候群は神経の圧迫が原因になりますが、ほとんどの症例は特発性であると言われています。他の要素としては手の酷使、腱鞘炎、陳旧性骨折、ガングリオン・腫瘍などの占拠性病変などが挙げられます2)。有病率に関しては2.7%3)で、リスクに関しては糖尿病、女性、高いBMI、高齢、手首を酷使する職業などが挙げられます4)

症状としては進行している場合に感覚麻痺や運動障害を認める場合があります。感覚に関しては先ほどお伝えした支配領域に生じます。高荻らの報告5)の中では感覚障害は以下のパターンに分けられており、母指球のエリアに関してはあまり感覚障害を呈していないことが分かります。

手根管症候群の評価とアプローチ

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