“普通の理学療法士(PT)”が6年勤めた職場を退職し27歳で世界に出た理由 -連載第11弾-

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世界を旅するのに何故、企業からスポンサードを得ようと思ったか

施術の様子4

こんにちは!僕は今パラグアイにいます。ここでは旅をしながら得た経験や感じた事を、皆さまの臨床や普段の生活に役立てる情報としてシェアしていきたいと思います。

僕が日本を出発して早8か月になります。この8か月の中で数えきれない刺激的な出来事や、かけがえな気づきを与えてくれる出会いや経験を多くしてきました。

日本では起こらない海外ならではの困難を能動的に解決することで、たくましく生きる力が身についていると思います。

世界一周バックパッカーの旅というのは毎日がチャレンジの連続です。

そのチャレンジの中で、僕がまず一番最初にした事は「旅を支援してくれるスポンサー探し」でした。

現在の僕の旅は4つの企業からスポンサードを受け、1つの企業と業務提携し商品アドバイザー・商品開発として携わっています。

僕はかねがね「理学療法士として世の中に価値を提供したい」と思っていました。

「価値を提供する」というのは、療法士が主に置かれている医療・介護保険分野外での療法士としての活動です。

保険分野における療法士の必要性や活躍の場は多岐にわたり、対象者のNeedsに答えるためのシステムが構築されています。しかし一般社会においての療法士の認知度や職能としての役割はまだ理解されていない印象を受けていました。

「僕らの能力はもっと世の中で役に立てるはず」

この思いをもんもんと抱いていた折に、人生を全うしつくそう!と思い、それとは別に「世界一周」の選択を選びました。

あれ、待てよ。どうせやるなら理学療法のスキルを活かした方がいいなと思い、現在の世界一周500人施術の旅を思いつきます。

そして、自分の旅とスキルが一般企業の目にはどう映るのか確かめてみたかったのです。

実は現在も世界を旅している理学療法士は何人もいて、僕だけではありません。

純粋に旅をしたいなら僕みたいにSNSやWEBにて発信する必要もないのですが、僕には上記思いがあったため発信を続けています。

目的が決まり思いたったらすぐ行動です。僕は自分の旅の概要をまとめたプレゼン資料を企業に送ります。50社以上に送りました。

一般の消費者がHPにある「お問合せフォーム」からの要望にどこまで相手にしてくれるか疑問でしたが、思いに反してレスポンスは良好でした。

結果「mont-bell」「Marmot」「Danner」「SPERRY-TOPSIDER」という大手企業から旅の支援を頂くことになりました。

協賛企業打ち合わせ



montbell HP掲載

montbell HP掲載



ただ「動く」だけではない

結果に繋がり嬉しく思う反面、この行動は従来の療法士としての能力を買われたわけはなく言ってみれば「色物」としての企画として承諾してもらったと思っています。

しかしきっかけはどうであれ、活動実績でその価値を提供すれば結果として評価をもらえると考え現在にいたります。

その後、旅をして施術をこなしていく中でアイデアが浮かび、そのアイデアを別の山岳メーカーに提案したところ、商品に対するエビデンスと商品開発協力の依頼を受けることとなりました。

今回は「理学療法士」としての仕事です。

僕はもともと大きな実績があったわけではなく、一般的な理学療法士でした。しかし「世の中に価値を提供したい」という思いと自分のやっている旅をリソースとして動けるだけの事はしてきました。

その結果が今に繋がり思い描いていたチャンスを得ることができました。

もちろん今はまだスタートを切ったばかりでこれから企業に有益な利益をもたらさなければいけませんが、自分の持っていた夢の1つに挑戦する権利を得た訳です。

行動には目的と戦略と思いが重要だと思っています。

行動の大小は関係ありません。自分が成し遂げたい事に対してどの程度、その「行動」が取れるかだと思っています。

そしてそれを「結果」にして初めて評価されます。

僕の旅はまだまだ続きます。帰国後の身の振り方も少しずつ固まってきました。

今後も自分のやりたい事を形にするべく結果を求めて行動し続けていきたいと思います。

療法士は勤勉で、仕事に対する情熱を持っています。一般的な僕にできることなので皆さんにも必ずできます。

僕のように突飛な事をするというわけではなく、自分の成し遂げたい目的を達成するという意味です。

そして、そのお手伝いができれば僕も嬉しく思います。僕の経験や考えであればおしみなくお伝えしますので日本に帰国した際はまた皆さまにお会いできればと思います。

「行動」の重要性を。そこにはただ「動く」だけじゃない意味も含まれます。

まだ旅は続きますが、ずっと行動して行きたいと思います。

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施術の様子㈪

それでは本日も読んで頂きありがとうございました!

失礼いたします。



(第12弾に続く・・・・)

※第12弾は来週配信予定です!



【柿澤氏よりアンケートご協力へのお願い】

現在「世界一周」の施術旅を元PT的な視点で実践されている柿澤氏ですが、旅を通して「バックパック」について理学療法士的な視点で関われるのではないかと気がついたと言います。

そういった背景の元、新しい取り組みとしてバックパックに関するアンケートを集計しています。

5分程で終わる簡単なアンケートですので是非ご協力の方よろしくお願いします!

アンケートはコチラから

柿澤健太郎先生 経歴

病院時代写真

【所有資格】

理学療法士

【経歴】

静岡医療科学専門学校卒業 (現在臨床7年目)、卒業後「フジ虎ノ門整形外科病院」にて急性期~回復期~外来を経験

御殿場南高校野球部帯同(2013~2014)

御殿場看護学校非常勤講師(2014)

勉強会団体「丸裸会」会長(2011~)

<バックナンバー>

連載第1弾:私が病院勤務を辞め、世界を目指したきっかけ

連載第2弾:旅の過程は「臨床推論」と同じ

連載第3弾:多くの療法士はまだ本気を出しきれていないのではないか?

連載第4弾:覚悟を持った行動が自分を成長させるチャンスとなる

連載第5弾:施術を通した「出会い」を大切にするために考えていること

連載第6弾:目標設定の必要性とそこに到達する為には

連載第7弾:物事に対峙する際の心構え、所作

連載第8弾:価値観の多様性を認める事

連載第9弾:自分の揺るがない思いは?

連載第10弾:得たい結果を得るにはそれ相応の「思い」や「覚悟」がいる

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“普通の理学療法士(PT)”が6年勤めた職場を退職し27歳で世界に出た理由 -連載第11弾-

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