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理学療法士(PT)太田誠先生 - 北海道理学療法士会 会長 -

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理学療法士の太田君ってどの人だ?

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太田先生 :スポーツや医療に関係する仕事に携わりたくて、学校を探していたところ理学療法士にたどり着き、調べていくとその領域の広さがわかってきました。出身は本州でしたが、高校時代から北海道へのあこがれもあり、北海道大学医療技術短期大学部の1期生として入学しました。

在学中、特に臨床実習に行くと脳卒中の患者さんの回復に興味を持ち、卒業後は脳神経外科に就職しました。

私の勤務していた病院は、脳外としては道内でもかなり進んだ体制をとっていたと思いますが、それでもリハの指示が出るまでに発症から1週間はかかっていました。今思えば廃用になってから指示箋が回ってくるようなことも多かったと思います。

その病院は当時710床で、脳外科医だけでも常時40名以上いました。勤務して半年くらい経った頃、救急の看護師さんと話をしていて、理学療法士の業務内容をよく知らなかったので、雑談の中でいろいろ説明しました。元々柔道整復師さんはいましたので、理学療法士との違いを伝えました。

呼吸のトラブルは誤嚥性肺炎が多い

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例えば肺理学療法について(排痰が行えることなど)です。 学生時代の実習先の病院が筋ジストロフィー症の患者さんが多い病院だったので、実習中に呼吸介助など指導していただきました。その話をした翌週に突然、一人の脳外の医師が技師室に入ってきて、「理学療法士の太田君ってどの人だ?」って言うので、「私です」と答えたら、「急性期病棟まで、ついて来て!」と言われました。

よく分からないまま、とにかくついて行ったら、「脳外術後に肺炎になる患者さんいて、その管理に苦労している」と言いながら1病棟の中から10人くらい一気に症状を説明されて「どの人からやる?」と聞かれました。

とりあえず頸損の患者さんから介入しました。朝、昼、夕と排痰介助を行っていたらすぐに症状が改善されました。その後は脳外術後で肺理学療法の対象となる患者さんへの対応が少しずつ増えてきました。

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そうしていたら、呼吸のトラブルの原因として誤嚥性肺炎が多いということが分かってきて、嚥下障害に対して「何か出来ないか」と言うことになりました。この時は、さすがに困りましたので、大学の恩師のところまで相談に行きました。

頚部や体幹のポジションを整えたり、医師や看護師さんたちといろいろとベッドサイドでトライしてみました。今思えば、時間的には大変でしたが理学療法士として頑張っているなと感じていたと思います。

そのうち同じ札幌市内でリハをメインにした病院が開設されるということで(恩師がリハ部長になるということもありまして・・・)、その病院のリハ室の開設に関わることになって、勤務先を移動しました。

 *目次
【第1回】呼吸のトラブルの原因として・・
【第2回】実習での失敗談
【第3回】北海道士会はここが違う!
【第4回】理学療法士のいまと未来
【第5回】地域で活躍するには◯◯を身につけるべし
【第6回】理学療法士と政治

太田 誠先生経歴

経歴:

学校法人日本医療大学 専門学校日本福祉リハビリテーション学院 学院長

公益社団法人 北海道理学療法士会 会長

理学療法士(PT)太田誠先生 - 北海道理学療法士会 会長 -

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