
「産後は一生続く!」この一言がすべてを物語るように、妊娠・出産が女性の体に及ぼす変化やダメージは放置すれば一生続きます。特に「癒着」によって起こった筋機能低下、神経障害、過活動膀胱、胃の圧迫症状、子宮周囲の痛み(生理痛を含む)、さらには腕神経叢の絞扼障害の一つとしての乳腺炎(母乳のリンパ・静脈への潅流障害)などは、対症療法や運動療法では解決できず、「産後は一生続く!」という状態に陥ってしまいます。

PTになって20年間、少しずつ触診の技術は上がってきたと思います。そして、ここ数年ようやく「痛いところに手が届く」ことができるようになってきました。痛みの原因である末梢神経を特定したり、組織の損傷か癒着のどちらに由来する痛みかを判定したり、あるいは股関節関節包周囲にある癒着と痛みとを特定したり、といったところまで主訴を触診で探ることができるようになってきました。どのように「痛いところに手が届く」ようになったのかについて、書いてみたいと思います。若いセラピストの皆さんに、少しでも参考になればと思います。

理学療法士は職人気質の方が多いと思います。技術職である以上、当然のことではありますが、デメリットとして行動を制限されやすいのも事実です。 経験年数が低い人が行動すると「若手のくせに」、「実力がないくせに」と上の人から指摘をうけることも少なくありません。 そこで今回は、キャリアアップに臨床力は本当に必要かどうか、PT10年を経験した感想を書きます。