在宅医療への移行が進む中、家屋の環境調整や福祉用具の選定など、リハビリテーション専門職にも当然意見が求められる場面も多くなる。当然、生活環境や日用品には機能性だけでなく、美しさや豊かさなどの『デザイン』の要素を求められる。これを読んでいるリハビリテーション専門職の方も、自分が高齢になった時に、カッコ悪いものは使いたくないはずだ。
理学療法士からインテリアコーディネータとして設計事務所や、福祉家具輸入販売会社に転職し、現在は、株式会社リハブインテリアズをの代表をされている池田由里子先生にお話しをお聞かせいただいた。「インテリアリハビリテーション」という視点、これからの療法士に求められる領域ではないだろうか?
第1回:きっかけはインテリアスクール 3/24(木)配信
池田先生が理学療法士として勤務中に、インテリアを習いごととして学んでいるときに、「車椅子を利用されている方のお宅にお邪魔したんだけど、機能的なだけではなく、すごくお洒落で美しかったの」とスクールの先生に言われたそうだ。
その後、PTを辞めて設計事務所に身を置くことに。 北欧(ノルウェー、デンマーク、スウェーデン)の高齢者施設の視察、どのようにすればこんなに美しい空間づくりができるのか、そのキーワードを教えていただいた。
第2回:片付けの方法論 3/25(金)配信
第2回では、家具やインテリアを変えると高齢者にどんな影響があるのか、「ちぎり絵」を例にして教えていただいた。すっきりと片付いた環境で生活することが大切だとわかっていても、実際に自分の職場や自宅の整理整頓をするとなると苦手に思う人は多いだろう。
きれいにする方法論、このインタビューを読めば試してみたくなるはずだ。
第3回:機能を詰め込みすぎるとデザインは洗練されにくくなる 3/29(火)配信
「若い世代たちと高齢者のデザインの好みの違いは?」インタビュアーは以前、患者さんにスニーカーをすすめたところ、「ダサい」と一蹴されたことがありこの問いかけをさせていただいた。
世代感の差、日本の美、デザインのポイントはここに。
第4回:セラピストの専門性+α 3/30(水)配信
(photo:TEDxFukuoka2015)
インテリアリハビリテーション、池田先生の3つのおすすめ書籍を教えていただいた。
病室に最適な、温度や湿度、明るさは?
医療スタッフが学ぶべき、住宅環境や建築の考え方に必ず役に立つ参考書
あなたの勤めるリハビリ室に一冊あると、重宝すること間違いなしです。
(記事・編集:森田)