自分の身体を治してくれる人がいなかった。だったら自分がやるしかない
昔野球をやってたときにケガをして、病院や接骨院、整体とか通っても全然治らなくって。色々探し回ったけど、ちゃんとやってくれる人に出会えなかったんですよ。だったら私がやりましょうと。これがきっかけで、人の身体のことについて学ぼうと思いました。
そして大学に入って、その時は障害児教育学科ってとこにいたんです教育学部の。
で、そこでどうしてもスポーツ関係のことをやりたいなって思って途中からスポーツコースに席を移したんですよ。で、そこでバイオメカニクスとかの研究やってる教授の所に勝手にいって、「入れて下さい」って直談判したけど結局ダメだったんです。
そこで、理学療法士って仕事を教授から聞いて、大学卒業してすぐに三年生の専門学校入り直したんですよ。すぐに、資格取りたかったから三年の学校にいきました.卒業後のプランは、資格取ってから海外で仕事をしたいと思ってました。
なんかその時は、漠然と「日本にいたらまずい気がする」ってわけわからんこと思てました(笑)。
実際に最近ドイツとイタリアに行ってスポーツ現場を見学したり選手を診てきました。やはり日本とは制度上の問題でトレーナーに対する関心は海外の方が関心は高いかもしれないね。
でも質と言った面では日本人でも通用する、日本人の方が優れている事も感じれましたよ。
自由に働ける病院を選んだからこそ得られた“今”
実際には資格を取った後、病院に就職しました。そこを選んだ理由は、「自由に動けて、規制のない病院」だっただけですかね。
病院に入ったとしても、その病院のしきたりだったりとか、技術とか「これをやりなさい」って言われる病院ってあるじゃない?あれがないとこがよかった。
業務後に自分自身で動いていい病院がね。人に指示されるのは嫌いだから(笑)。
だから、病院に入ってから勝手に有名な整形外科の見学行ったり、有名な選手を診てる先生の所に行ったり、勝手なことばかりしてましたよ。そんな経験がきっかけで、今では多くのスポーツ選手を診ることが出来ています。
その時見学行ってた所から紹介されたりしています。
トップアスリートを担当していると気付いたんですが、今のトレーナー業界の流れは西洋医学の流れを多く受けていますよね。もちろん鍼灸師のトレーナーさんがいるので全てではないですが。
それでは限界があると感じたんです。あと、ただ筋肉を科学的なトレーニングで鍛えるだけの選手達が目の前でケガしていくのを目の当たりにしたんですよ。だったら私が変えましょうと。
今は、そんなことが出来るトレーナー育成と派遣をやっています。どんどん若い人に海外へチャレンジできる道を作っていきたいですね。
学生の皆さんへ
お金を稼ぎたいならやめといた方がいいですよ。それならもっといい方法がたくさんあります。それでも自分がPTやOTになりたいのであればぜひ歓迎します。もちろん私の理念に賛同してもらえるなら一緒に業界を変えていきましょう。
今、不安に思っている学生が多いと聞きましたが、不安に思ったり悩んだり、考えたり。そんなことする前に動いて下さい。
動いたぶん、それが成果になりますし、結果にもつながると私は思います。考えても答えはないんやから。
中野崇先生経歴
2012年 アスリート専門コンディショニング BODY Sync. 開設
2013年 日本アスリートリハビリテーション協会 設立
JARTA(ジャルタ:Japan Athletes Rehabilitation Trainers Association)
2013年 株式会社JARTA international 設立
主なクライアント:
なでしこジャパンの川澄奈穂美、田中明日菜、海堀あゆみ、山本KID徳郁、山本聖子、大相撲鳴戸部屋 高安晃、阪神タイガース 西田直斗など、西武ライオンズ 岡本篤志、プロサーファー 橋本恋、その他、契約上非公開のプロ選手多数