理学療法士(PT)林典雄先生 −理学療法の研究テーマは臨床にある−最終部

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私の考える理学療法業界改革案

今の、理学療法の世界はちょっと悪循環になってしまっているような気がしますね。爆発的な養成数の増加は、明らかに臨床実習教育のレベルを下げてしまったと言わざるを得ないと思います。そうすると一番始めに改革すべきところは、学校の教育でしょうね。例えば、うちの大学であれば普通に留年します。でもある学校は全く留年しない。

そういった学校が色々ある中で、また、それぞれの教育の仕方も色々ある中で、共通してしかも最も重要な教育機会として臨床実習というものがあります。僕が思うには、資格をとってから臨床実習をすべきだとは思うのですが、だけどなかなかそれは無理だと思うんです。であれば、臨床実習を行うに値する人たちが、臨床実習に進むべきだと思います。その基準は現在のところ教育機関側の判断です。ある大学ではOK、でもこの大学ではNG、これが現状です。従って、学生も指導者側も疲れちゃうんですよ。私の親友ともよく話していることなのですが、“臨床実習に出るための基準を設けた全国統一テスト”をするべきだと思います。

これは、私たち教育現場の首を絞めることになると思いますが、このテストに受かったものが、全国の基準として現場に立つ、そして、臨床現場はしっかりと理学療法のscienceとskillの深さを伝えるようになると、「普通でいい」学生や若者は減るのではないかと思うのですが・・・。まあ、難しいとは思っています。

林先生7

私は、医学書以外にも本を読みますよ

私は地方講演が週末など多いので、小説は良く読みますよ。ジャンル問わないですね。今は浅野先生に紹介してもらって山本周五郎の「長い坂」を読んでいます。整形外科医の菅谷先生もご推薦の本だそうです。この本を読んでいる理由は理学療法のためという感覚は全くないです。人生はいろいろ見識が深いほうが楽しいですし、結局どの分野も最後の最後、大事な所は一緒だと思っています。人生に役立つような感じですね。

一流企業の役員だったり、プロスポーツ選手だったり、また、私の勤めている中部学院大学に赴任して良かったなと思ったのは、その分野でもトップの人たちが集まってますからね。やっぱりトップをとる人は努力してますし、ハートフルですよ。あんまり「自分一人よければいい」という人はいないですし、みなの話を良く聞きます。結構飲みの席などでは、自分に影響を与えてくれる人たちが自然と集まりますね。そういう人たちってやっぱり考えていることが違うんですよね。世界が違う。それ聞くと「すげーなー」って思いますよ。もちろん沢山いい加減なところもあるんですが(笑)。経営者の人とかもいますけど、ただただ儲けようとしている人たちはいませんよね。やっぱり人の役に立ちたいとか感謝されたいわけですよね。そう考えれば、どの分野も同じですよね。だから努力しないとダメなんですね。そうすると自然につきあう人たちが違ってきます。

林先生

学生の皆さんへ

高校生で、新しく理学療法の学校に入る人はそれぞれ選ぶ基準はあると思います。頭が良ければ国立にいくでしょうし、経済的に余裕があればそれなりのところにいくでしょうし。でも、そのときに見ておいて欲しいポイントは、学校の教員ですね。先ほどもお話ししましたけど、一番最初にふれあう理学療法士が教員ですから、そこで理学療法士の物差しが決まります。あまり、元気のない教員がいる所はあまりお勧めしません。

そしてみるべきポイントは、その先生が理学療法の世界だったり、社会的にどのように貢献をしている人なのか?というところにポイントを絞って調べて選ぶと良いですね。あとは、現場で働いている理学療法士のところに行って聞くと良いですね。その業界で働いている人たちであればある程、生きた情報が得られるかもしれません。

はやし

林典雄先生経歴

昭和61年:国立療養所東名古屋病院附属リハビリテーション学院理学療法学科卒業

昭和61年4月~:国立津病院整形外科機能訓練室

平成3年4月~:学校法人誠広学園平成医療専門学院理学療法学科専任教員

平成 13 年4月~:吉田整形外科病院・五ヶ丘整形外科運動療法センター

平成 19 年1月~:中部学院大学リハビリテーション学部開設に伴い理学療法学科教授として就任

【所属学会】

日本理学療法士学会 ・日本肩関節学会 ・日本腰痛学会 ・日本靴医学会

日本義肢装具学会 ・日本足の外科学会 ・日本整形外科超音波研究会

整形外科リハビリテーション学会(代表理事)

【業績(著書:単著 【業績(著書:単著)】

運動療法のための機能解剖学的触診技術(上肢):メジカルビュー

運動療法のための機能解剖学的触診技術(下肢・体幹):メジカルビュー

「運動療法のための機能解剖学的触診技術」2冊については、韓国語ならびに中国語に 翻訳され韓国、台湾。

【業績(責任編集・著 【業績(責任編集・著・)】

関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション(上肢):メジカルビュー社

関節機能解剖学に基づく整形外科運動療法ナビゲーション(下肢・体幹):メジカルビュー社

「この2冊も先頃、台湾にて中国語翻訳が決定しました。」

【業績(共著)】

理学療法ハンドブック「体表解剖」を執筆:協同医書 ・理学療法士ブルーノート「解剖学」を執筆:メジカルビュー社

理学療法士・作業療法士グリーンノート基礎編「解剖学」を執筆:メジカルビュー社

理学療法士のための実践ケーススタティー「大腿骨頸部骨折」を執筆:中外医学社

理学療法士・作業療法士ポケット・レビュー帳 基礎編「解剖学」を執筆:メジカルビュー社

実践肩のこり・痛みの診かた治しかた「理学療法士から診た肩のこり・痛みのメカニズム」 を執筆:全日本病院出版会

スポーツ傷害の理学療法「スポーツ傷害の機能解剖と評価」を執筆:三輪書店

復帰を目指すスポーツ整形外科「伸展型腰痛」「成長期のスポーツ障害」を執筆:メジカルビュー

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