理学療法士の将来
ー これまで、50年のPTの歴史があって今現在、知識の量は増えたけど技術力が上がっていないということについておっしゃられていましたがそれはこれまでがだったということの証明ですか?
山㟢勉先生:リハビリテーションというものを展開していくためには、必要ないんです。
ー リハビリテーションを展開するためにはこれでいいんですか?
山㟢勉先生:そう。方法はいらない。リハビリテーションは患者に丸投げなんですから。多くの人は、リハビリテーションて言うものを治療の一分野として認識してしまっているんです。言葉だけが一人歩きしてしまっているんです。
じゃー職業って何だっていったときに、職業って言うのはエサ取りですよね、エサ取りの手段。でも理屈を付けるならば、社会において個々との役割を分担するということですよね。
理屈を付けなければ生きてはいけない動物ですから人間は、だから理屈を付けるんです。そうすると、社会の中で重要性というものを、認識し主張し認められてこそ職業であると言えますね。
それが近年ですね、リハビリテーションっていうのは理学療法、それをするのは理学療法士として認識されてしまってですね、ただ訓練する人という認識が定着してしまうような気がするんです。それに対して、理学療法士の将来に不安を感じているんです。
時代のニーズに対応できる能力を
山㟢勉先生:社会は、我々にですね。何をこれから要求するのかって言うことなんです。で、ニーズはですね治療って言う「良くする」っていうものに対する要求が大きいんです。
ですけど、ニーズが需要にまで展開していないんです。
でもいずれ需要として展開したときにその対応する方法を持たなければPTの存在は一気になくなると思います。
また逆に、ニーズがあるんですから方法を提示できれば需要が爆発的に増える可能性があるんです。ある意味ではですね、技術を持つPTって言うのが需要がないんです。いらないんです。
時代の変化の予兆って言うんですか。ものすごく感じるんですよ。その変化の予兆のときに次の時代のニーズに対応できる能力を持たなければその集団は没落していくように感じるんです。年寄りの俺がいうのも変だよな(笑)
ー いや変じゃないですよ(笑)
山㟢勉先生:だってそうだろうよ。このまま行ってそのうち死んじゃうんだからさ(笑)関係ねーじゃん。
ー いやいや、そんなことないと思います!
山㟢勉先生:でも、長年携わってきた理学療法士という職業に愛着がありますから。それから、愛着だけじゃなくて、私は理学療法士という職業に誇りを持ってやってきたからね。
それが傷つけられそうな気がするんですよ。と、輪違さんの名刺(歩行”訓練”特化型という言葉)をみてふと思ったんですよ(笑)
理学療法士の仕事は訓練じゃなくて、歩行機能を構築するのが理学療法士の仕事ですから。でも、それを構築できる人材を集められるかっていったら集まらないですよ。発想がありませんから。
指導は出来るんですよ、あーしろこーしろっていうのは。そんなものいって出来たらあっという間に歩けるようになりますよ。でも面白い分野だと思いますよ歩行特化型っていうのは。
>>技術にこだわるべき理由>>