ありがとうの語源って?
訪問リハビリテーションは介護保険、医療保険両者に制度がある。
さらに提供事業所は、病院・診療所・老人保健施設と訪問看護ステーションとに分かれている。
介護保険による訪問リハビリテーションの提供はまだまだ少ないのが現状だ。
しかし訪問リハビリテーションの需要は多く、地域によっては訪問リハビリテーションを受けたくても、受けられない方もいる。
その分、訪問リハビリテーションを求める声も大きく、対する期待も大きいと言えるだろう。
病院やクリニックでのリハビリと違う点として、関わっている人の違いが挙げられる。
介護保険下ではケアマネージャーとのやりとりは必須である。また家族との関わりも変わってくる。
介助方法の指導・伝達をさせていただくことがあるが、もちろん病院でも行うことだ。
しかし、自宅というリアルな環境下と、病院での仮想空間では、家族の理解力も違ってくる。
また関わる人が増えると、ありがとうと言っていただくことも増えてくると感じる。
ありがとうの語源は、「有り難し(ありがたし)」だと言われている。
その連用形の有り難くが変化し、「ありがとう」となったようだ。
有り難しは、本来「有ること」が「難い」という意味で、滅多にない・珍しくて貴重だ、という意味となる。
中世になり、仏への慈愛など貴重で得難いものを自分は得ているというところから、宗教的な感謝の気持ちを言うようになり、そして近世以降、感謝の意味として一般的に広まった。(※諸説あります)
つまり、「滅多にない幸運を喜び感謝する気持ち」と言える。
考えてみると、訪問リハビリテーションは仕事とはいえ、
赤の他人である療法士が自宅に上がること、
その人の居室のベッド上に居ること、
その人の生活動作・環境を変えること、
その人のライフスタイルを変えること、
これら全てが、珍しく、貴重なことではないかと感じる。
滅多にないようなことを我々は提供しているのかもしれない。
生活の環境やスタイルを変えることは、その人にとって簡単なことではないはずだ。
そのことをしっかり理解する必要がある。
言い換えれば、非常に貴重な経験を我々がさせてもらっているとも言えるかもしれない。
ありがとうは「有り」が「難し」、とても貴重だという感謝の気持ちだ。私たち療法士の方こそ、
あなたに出会えたこと、
あなたの人生に関われたこと、
あなたの力になれたこと、
その全てに【ありがとう】なのだろう。
日本は今、超高齢社会。リハビリの対象者はこれからも増加していく。
日本は先進国の中でも、病床数が多いと言われているが、それでも限られた数。
その限られた病床数を考え、早期の自宅退院が求められている。
つまりは、訪問リハビリテーションの需要はますます増えていくと予測できる。
訪問リハビリテーションを必要とする人にとって、それに携わる療法士が増えていくことは、大きな喜びになるだろう。そしてそれは、笑顔を運び、幸せを運ぶ。
訪問リハビリテーションは魅力のある仕事である。
【目次】
第一回:百聞は一見に如かず
第二回:その人の人生に寄り添える
〈訪問リハビリテーション分野に転職をお考えの方にオススメ〉
都内にベストリハ株式会社という、理学療法士が代表をつとめる会社があります。今回は、読者の皆さまにベストリハの訪問リハビリテーションを見学できるよう体制を整えていただきました。
【ご希望の方はこちらからご連絡ください】
ベストリハ株式会社 総務 本田、安蒜(あんびる)宛
tel:03-5813-9897 mail:info☆bestreha.com(☆を@に変えてご連絡ください)
※参加希望の方は、「POSTの記事を見ました。訪問リハの見学希望です。」とお伝えいただくとスムーズです。
※今回の見学は、就職希望の方のみに制限させていただいております。
【求人情報】
ベストリハ株式会社では、訪問リハビリテーションに興味のある療法士を募集しています