理学療法士を目指したきっかけ
祖母が脳卒中で入院した際に理学療法士という職業を知りました。
担当理学療法士の方に祖母に対して家族がしてあげられる簡単なリハビリを教えて頂いたことをきっかけに、患者のみでなく家族に対しても心の支えとなる理学療法士になろうと思いました。現在の職場に就職した理由と仕事内容
学生時代の臨床実習を通して、急性期理学療法の重要性を学びました。私が現在勤務している職場は、急性期から在宅までシームレスな医療を提供しています。さまざまな観点から急性期理学療法を考えることができる点に魅力を感じ、私は現在の職場を選びました。
1日に6~10名の入院患者様に対して理学療法を提供しています。そのほか、医師や看護師などの他職種と合同カンファレンス、リハビリ担当者同士の話し合いなども行っています。 また、地域在住の高齢者の方たちや地域企業に対して、健康教室や転倒予防教室なども行っています。キャリアアップとは? そのために”今”行っていること
私の考えるキャリアアップは、自身の理学療法士としての知識や技術を研鑽していくことだと考えています。その一つの例として、公的に認められた資格を得るということが挙げられます。日本理学療法士協会では、理学療法士の専門性を高めるとともに、知識・技術の高水準化を目的に認定療法士制度、専門療法士制度を定めています。
現在私は、呼吸器認定療法士の取得を目標として研修会や学会に参加しています。リハビリ職を目指す学生の皆さんへ
高校生の皆様へ理学療法士の養成校は全国にたくさんあります。養成校それぞれに特色があり、すばらしい講師の先生方が理学療法士への道のりをサポートしてくれます。そういった部分は確かに大切ですが、その時期は人生においてとても大きな財産となる時期です。親元を離れて一人暮らしをするのもいいかもしれませんし、アルバイトでいろいろな社会経験を積むのもよいと思います。実り多い学生生活を送れるように、養成校を選んでください。
養成校在学中の皆様へ
理学療法士への道のりのなかで、最も大変なのは臨床実習だと思います。私自身レポートや課題で寝不足になることもありました。しかし、多くの尊敬できる先生と出会い、自分のなかで理学療法士についてより明確なビジョンを持つことができました。就職先を決める時も、このビジョンに少しでも近づける職場を選びました。皆様の持つ「こうなりたい」、「こうしたい」というビジョンが何よりも大切です。理学療法士としてのビジョンだけでなく、いろいろな人生のビジョンについて考えていってください。
石原望先生の経歴
職種:PT
経験年数:3年目 所属:八千代病院