国立大学法人筑波大学体育系 征矢英昭教授、松井崇助教、大室秀樹大学院生、劉宇帆研究員らのグループは、運動の持久性と脳機構の関係性を明らかにした。
以下、詳細である。
運動時には活動筋が活性化するだけでなく、脳内の神経細胞も活性化します。しかしその際のエネルギー源については不明な点が多くありました。
本研究では、先端神経科学手法と独自の長時間運動ラットモデルを利用することで、脳内のアストロサイトに貯蔵されるグリコーゲン由来の乳酸が、運動時の脳における重要なエネルギー源として持久性の維持に貢献することを初めて明らかにしました。
引用元:筑波大学
次の画像は、脳におけるエネルギー代謝を解説してくれている。
引用元:筑波大学
最もエネルギーを使っている臓器は脳だといわれている。
人のエネルギー源は糖や脂肪だが、脳では糖しかエネルギーとして使うことが出来ない。
持久力というと、体の能力のことと考えがちだろう。
しかし、最近になって、持久力と脳の状態にはいろいろな関係があることが研究からわかってきている。
例えば「超回復」という言葉は、筋力に関するワードとしてなじみ深いものだが、脳機能においても存在するという。
筋肉を使う運動と休息を繰り返すと、筋肉に貯まるグリコーゲンの量は増減しながらも徐々に増えるが、さらに脳に貯まるグリコーゲンも徐々に増えていくようだ。
これはスポーツにおける注意・集中や判断力、記憶・学習にも関係し、運動能力やパフォーマンスへ影響を与えることを示唆している。
体と脳の結びつきを示す興味深い研究、さらなる発展に注目したい。
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