最近、認知症高齢者の「高速道路の逆走」や「小学生の登校の列に突っ込む」などの悲しい事故のニュースを良く耳にします。今回は、そんな中ある理学療法士の認知症社会に対する取り組みをご紹介したいと思います。
皆さんは認知症に対してどのようなイメージを持っていますか?
物忘れが強くて、数分前の出来事を忘れてしまう?意思の疎通が難しく、コミュニケーションが図れない?徘徊の可能性があり目が離せない?
残念ではありますが、認知症に対して良いイメージは少ないのが現状のようです。
高齢化に伴い、認知症の方が増加しています。
○平成37(2025)年には65歳以上の認知症患者数が約700万人に増加
65歳以上の高齢者の認知症患者数と有病率の将来推計についてみると、平成24(2012)年は認知症患者数が462万人と、65歳以上の高齢者の7人に1人(有病率15.0%)であったが、37(2025)年には約700万人、5人に1人になると見込まれている(図1-2-12)
※内閣府HPより抜粋
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2016/html/gaiyou/s1_2_3.html
病院に入院している患者様や介護保険サービスを利用している利用者様の中で認知症と診断を受けている方も多いと思います。
そのような中、昨今では認知症の理解を深める活動として「認知症サポーターキャラバン」という活動があります。これは、認知症の方とその家族を応援し、認知症の方が安心して暮らせるまちづくりを目指そうというものです。
この活動は、「医療に携わる者に向けたものでは無く、すべての人に向けた活動」です。その活動に参加した人は、サポーターの証となるオレンジリングが配布されます。
認知症サポーターキャラバンHP http://www.caravanmate.com/
私がこの活動を知るきっかけとなったのは、以前勤めていた病院でした。そこで勤めていた職員が認知症サポーターキャラバンのキャラバンメイト養成講座(講師役を養成する講座)を受講し、院内の職員に向けて認知症サポーター養成講座(サポーターを養成する講座)を開催してくれました。その講座に参加し、そこで初めてこの活動の存在を知りました。
内容は、
①認知症についての基礎的な症状・病態
②認知症の方に対する正しい対応・誤った対応
③認知症に対してどのような認識を持っているかのアンケート(講義を受ける前後)
でした。
講座を受け、自分自身、認知症というものがどんなものであるかを理解しているつもりではありましたが、改めて学ぶことが多くありました。特に関わり方についての話が非常に参考になりました。リハビリテーションを行う現場でも、コミュニケーションや関わり方で困ってしまったことがあるという方も多いと思います。話しかけ方、触れ方、伺い方など少しのテクニックで、認知症の方の不安を取り除くことができ、穏やかにコミュニケーションを取ることができます。
テクニックの一例として、
①話しかける時は、視界に入り(目線の高さを合わせる)視線が合ってから話し始める
②いきなり本題(リハビリやケア)に入らず、世間話から入り徐々に移行
③相手の手(末梢部)などに触れ、安心感を与えながら話す
認知症サポーター養成講座に参加し、認知症に対する理解が深まり、認知症の方と接する際に気を付けることを改めて学ぶことが出来ました。
今後は、自身がキャラバンメイトとなり、職場や地域の方々に向け、認知症の方との適切な関わり方を広めていきたいと感じました。そして、川崎市で生活される認知症の方々が、安心して暮らせるように地域貢献していきたいと思います。
今年10月に、私が講師を務める「認知症サポーター養成講座」も川崎市多摩区で開催予定ですので、是非ご参加いただき、認知症があっても安心して生活できる街作りを広めていきたいと思います。
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