この頃30℃を超える真夏日も多くなり、この暑さの中で飲む仕事終わりのビールが最高に美味しいと感じる人も多いのではないだろうか。
今回、お酒好きの人にとって少し心配になる研究結果が神戸大学大学院医学研究科の山木愛久氏らによって報告された。
研究では、41~85歳のアルコール依存症患者134人と、年齢を一致させたアルコール依存症でない対照者121人からDNA検体を採取して比較した。その結果、アルコール依存症患者ではテロメアが短縮していることが明らかになった。
詳細を読む(引用元):CareNet
漠然と、"大量飲酒は良くない"といったイメージを持っている人は多いと思うが、いざ今回のような科学的根拠に基づく報告を見ると、少しはっとする人も多いだろう。
テロメアは染色体の端にあり、細胞分裂を繰り返すたびに短くなっていく色体の端にあるもので、老化と深い関わりを持つと考えられている。
近年は、このテロメアの長さを伸ばして老化を遅らせ、がんや心疾患や糖尿病などといった疾患のリスクを防ごうという研究が進んできている。
アルコール依存症の人だけでなく我々一般の人にとっても大量飲酒はテロメアを短縮させ、加齢に関するリスクを高めるということを心に留めておく必要はあるだろう。