海外の大学院で学ぼうと思ったきっかけ
マヒドン大学への留学前は、青年海外協力隊としてネパールで活動しており、活動終盤に日本に帰国してからのことを迷っていました。
元々学生時代から一人旅が好きで、バックパッカーとしてアジアを中心に回っていたのですが、その中でもタイが一番好きでした。私の従妹がタイの大学で日本語教師をしていたこともあり毎年、春休みと夏休みはアルバイトで貯めたお金でタイに行っていました。
こうした経緯から、協力隊帰国後もアジアとの繋がりを持った仕事がしたいと漠然と思いネパールにいながらAmazonを利用してアジアで働くためのビジネス書やコツなどついて紹介した本を多数購入し、送ってもらっていました。
その中の一つに、大泉敬一郎氏の「老いていくアジア」という本に出会いました。
そこに「今後アジア諸国は日本以上のスピードで高齢化が進行し、タイは東南アジア新興国の中で最も深刻な状況にある」という趣旨が書かれており、自分が進むべき道はこれだ!と思いました。
それから、タイにおける高齢者保健政策やタイに進出している日系高齢者企業を調べていくうちに、高齢者施設及び訪問サービス、介護者の住みこみサービスなどは既にあるものの、高齢者の社会参加を促す「デイサービス」はまだ設立されていないことがわかり、タイ初の「日式デイサービス」を立ち上げてみたいと思いました。
現地調査のためにはビザが必要です。そこでタイに住む方法を調べていたところに「JOCVリハネット」という協力隊リハ職が集うメーリングリストから「海外で学べる公衆衛生大学院」の紹介ページが届き、その中に「マヒドン大学アセアン保健開発研究所」の紹介がありました。
研究というより、デイサービス起業に向けた現地調査を進めるために、これを利用しようと思ったのが当初のきっかけです。
(マヒドン大学AIHDの外観)
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