自由診療の世界へ
POSTインタビュアー:先生の経歴・自己紹介をお願いします。
高校を卒業し、福祉や空間・建築に興味があったため建築関係の大学に進学しました。その大学在学中にスノーボードでACLを損傷し、リハビリをして頂いたのが理学療法士を知ったきっかけです。そのきっかけから理学療法士という職業に興味を持ち、大学卒業後理学療法士の資格をとるために専門学校に入学しました。筋肉の触察・徒手療法を学ぶために熊本の病院に就職。4年目・5年目の時に大学院に通い、大学院を卒業したのと同時に病院を退職し、WALK RUN PROJECTの店長として自由診療の世界に飛び込みました。
お客様が来なければ収入がない環境
POSTインタビュアー:WALK RUN PROJECTとは一体なんですか?
WALK RUN PROJECTとは保険診療ではなく、自由診療でパーソナルトレーニングやコンディショニングを行っている施設です。初めはトレーニングのお客様が多かったですが、今は痛みなど体に悩みを持つ方が多く来ていただいています。私自身は業務委託されている形で、売り上げ管理や物品の管理、仕入れ、売り上げ管理など店のことはほとんど1人で行っている状況です。 報酬は歩合制度をとっているのでお客様が来なければ収入がないという環境で毎日を過ごしています。 お客様に対する治療・コンディショニングだけでなく、お客様への対応や経営のことなど多くのことを考え、管理していかなければいけないということが今までとは大きく違っている点ですね。人を動かす技術
POSTインタビュアー:今の店舗では一人でまわしているような形になるのですか?
店がOPENして1年以上は完全に1人で店のことをやっていました。やることとしてはお客様の対応、売り上げ管理、在庫管理、イベント等の企画運営、ホームページ作成など店としての業務全般になります。あとWALK RUN PROJECTの店舗を利用して介護予防事業も行っているのでその送迎や運動も週2回行っています。3ヶ月前くらいから健康運動指導者を雇用し、介護予防関係や受付・電話対応等を行ってもらうようになりました。 トレーニング部門は健康運動指導者に任せて、治療を自分が行うようにしていきたいと思っていたのですが、お客様はトレーニングの善し悪しを選ぶのではなく“人”を選ぶことが多いので、まだその住み分けはうまくできていない状況です。パーソナルトレーナーであっても理学療法士であっても、対人間としてサービスを提供してしていく上では、技術・知識だけではダメだということに改めて気付かされました。接客・コミュニケーション、プレゼン能力、気配り等々、お客様に安心感、期待感、楽しみ、やる気といった気持ちを持ってもらえる関わりが必要になってくると感じます。多くのことを考えスタッフとともに成長していかなければなりません。そういったことも含め、今まで経験したことがなかった”人を動かす”ことは本当に難しいことだと実感しています。
今林伸司先生経歴
<経歴>
2003年 大分大学工学部福祉環境工学科卒業2008年 麻生リハビリテーション専門学校卒業
2008年 医療法人杉村会 杉村病院入職
2010年 医療法人杉村会 老人介護保険施設のぞみ異動
2013年 熊本保健科学大学保健学修士課程修了2013年 WALK RUN PROJECT店長として独立
<資格>
理学療法士 保健学修士
<所属>
WALK RUN PROJECT(http://www.walkrun-project.com)