健康寿命とは、日常的な介護や医療支援が必要なく、自立して生活が送れる事が出来るまでの年齢である。
今回、英国の平均寿命が4年間伸びた事に対し、健康寿命も伸びているのか、調査、報告された。
1991年から2011年にかけて、65歳時点での男性の平均余命は4.7年、女性は4.1年、いずれも増加した。同増加分の期間のうち、男性は36.3%を「自立」で、36.3%を「軽度要介護」の状態で過ごす一方で、女性は58.0%を「軽度要介護」で過ごし、「自立」で過ごすのはわずか4.8%の期間であった。
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男女とも平均余命が伸びた4年間の間に「自立」すなわち健康寿命いられた割合は、男性が約4割、女性は、0.5割しかいなかったと衝撃的な報告である。
日本では、どうだろうか。
健康寿命と平均寿命の差に関し、2001年から2010年までの平均寿命が男性1.48年、女性は1.37年伸びていることに対し、健康寿命は、男性1.02年、女性0.97年しか伸びていない。結果として、不健康で居る時期が伸びてしまっている。
今年度の平均寿命は、厚生労働省の「2016年簡易生命表」によると男性80.98年、女性87.14年と男女とも過去最高の記録となった。
今後も平均寿命は伸び続け、2021年には、男性が81.15年、女性は87.87年になるとされている。
平均寿命は、着々と伸びている印象だが健康寿命は伸び悩んでいて、また、それに対する統計や予測が進んでいないように感じる。
最近は、予防的な観点が必要だと各療法士の協会が言っている。
健康寿命の延伸に大きく関われる仕事は、我々療法士なのではないだろうか。