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生産的な症例報告を行うための3つのポイント

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生産的な症例報告

 前回、「臨床1年目に行う最も効率よく、お金のかからない勉強方法」でお伝えした、症例報告の重要性を解説しました。

 

毎月最終週の水曜日18:30〜行われている症例検討会ですが、毎回新人(1年目)療法士を中心に、他病院の方々と共に行なっています。その場で行われる症例検討では、非常に生産的な意見交換が毎回行われています。

 

これまで行なって来た症例報告会を通して、生産的な症例報告会にするために必要な条件をいかにピックアップしてみました。

  1. 終わりのない「なぜ?」攻撃。
  2. 現在の自分の能力を基準とした指導。
  3. 「何か質問ありますか?」という演者からの質問。

それでは、一つずつ解説していきましょう。

 

1,終わりのない「なぜ?」攻撃

 どんな療法士であっても、必要な評価の欠落はあるものです。特に新人ともなればなおさら。そんな中、非生産的な症例報告場面で行われる「なぜやらなかったの?」「なんで知らないの?」など、必要以上に「なぜ?」攻撃を立て続けに行う行為。

この問題点は、演者の能力を加味した質問レベルの検討認識に欠落があります。つまり、演者の能力以上の情報を聞き出そうとする行為には意味がなく、そのレベルの中で引き出す質問内容を行う必要があります。

つまり、質問者が、演者の能力(利点、欠点)を評価する能力が必要になります。

 

2,現在の自分の能力を基準とした指導

 上記の、「質問者の演者の能力を評価する力」がこれにあたります。症例報告を行う上で、演者の能力はそれぞれあり、良い点/悪い点もしかりです。

その中で、質問内容に自分の方法を押し付ける質問、指導を行う場合があります。あくまで、一つの例として自身の経験の話をすることは必要ですが、全て自分の方法が正しいとした指導方針には問題があり、非生産的な症例検討会になります。

 

3,「何か質問ありますか?」という演者からの質問

 一見、必要なものではありますが多くの場合、質問において手があがらないケースをよく目にします。この時間は、少ない時間の中では無駄な時間となります。

また、参加している質問者側への生産性を考えると、全ての参加者に一通り、聞いてしまうということが最も、効率的かつ生産的な症例報告となります。

 

以上、これまで症例検討を行って来た中で、上記の3つのポイントがピックアップされました。今後も行いながら、生産的な症例報告会の形を模索していこうと思います。

 

新人症例検討会を開催します!

日時:2017年9月27日(水)18:30〜

場所:東京都渋谷区渋谷2-10-16 スガハラビル2F

参加費:無料

参加条件:学生、PT、OT、ST

テーマ:

①認知症を呈するご活用者様が安心安全に過ごせるように課題の抽出と在宅作業療法をおこなってみる。 

OT 高谷

②廃用症候群のご活用者様へ訪問リハが介入することで生活の質の変化を起こすことを目指して。 

PT 峰

※1 発表希望の方はこちらからご連絡ください。

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生産的な症例報告を行うための3つのポイント

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