高齢者に携わる療法士は、血圧を運動時のリスク管理の基準にしている方も多いことだろう。
最近の研究では、「1日のあるタイミングだけ血圧が異常な上昇・下降を繰り返し血管に与えている状態」、血圧サージが注目されている。
1日の中で、朝から昼にかけて血圧が上昇し、寝る前に血圧が降下する、血圧の日内変動が起こっていることは皆さんも養成校で習ったことだろう。
しかし、ある時間帯だけまるで高波(サージ)のような変動をしている人は、血管に負荷がかかり、命に関わる病気のリスクが高まることが分かってきている。
日本高血圧学会理事で、自治医科大学の苅尾七臣(かりお・かずおみ)教授はこう警鐘を鳴らす。
「もともと血圧が高い人はもちろん注意が必要ですが、健康診断で血圧が正常値という人も無関係ではありません。健康診断で正常値でも自宅で朝や夜に血圧を測ると高いという血圧サージが疑われる人は、正常血圧者の10~15%、およそ600万~900万人に及ぶと考えられています」
詳細を読む(引用元):https://news.yahoo.co.jp/feature/800
血圧サージが起こる原因は「交感神経の働き過敏」であり、「飲酒」「塩分の多い食事」「喫煙」「不眠」「ストレス」などが挙げられる。
血圧サージは、交感神経が活性化しやすい早朝に血圧を測り、収縮期血圧が135mmHg以上、拡張期血圧が85mmHgを超えるとリスクがあると考えられる。
以下のサイトから簡易に血圧サージのリスクが確かめられるため、ぜひ患者さんにも教えて挙げてほしい。