理学療法士を知ってほしい
私自身、今経験年数6年目を迎えて、不安かと聞かれれば、
不安だと思います。その不安は、社会人としては普通なのではないかと思います。
ただ、理学療法士という職業がまだ世間の方々に正しく認知されていないため、
理学療法士の地位や職域を広げるためにも、正しい認識が広まればよいなと思います。
頑張れば報われる世の中へ
学生の頃からも特に、就職難で大変ということはあまり言われていませんでした。
ただ、「勤めてからが大変」「最初のお給料からなかなか上がらない」
という話は聞いていました。実際に、理学療法士の平均年収と比較すると、
現在の職場は優遇されていると思います。ただ、なかなか保険診療内ですと
「頑張っている人とそうでない人」の差をつけにくく、
頑張っている人が報われないのではないかという不安はあります。
専門理学療法士制度などで、努力で年収アップにつながるような仕組みが始まればよいなと思います。
女性に優しい病院に恵まれた
私が勤めている圏央所沢病院は、(女性にとってありがたい病院で、
体重の重い大変な患者様でも女性スタッフだけでリハが行えるように、)リハ機器が充実しています。
当院は脳卒中センターのため、重症患者様が多く搬送されてきます。
早期離床が推奨される中で、体格の大きな方や意識障害のある方、四肢麻痺・弛緩性麻痺の方など、
立位や歩行訓練を行うことは大変です。当院ではPOPO(免荷リフト付き歩行器)を使用することで、
安全かつスタッフの負担も少なく小柄な女性スタッフでも早期から
立位・歩行訓練を行うことができます。
また、今まで離床に何人も関わる必要があった患者様でも1人もしくは2人で介入が可能になります。
また、しっかりとサポートされているため、支えに必要だった手を他のところに使うことができます。
もちろん起立台でも立位訓練は可能ですが、POPOは病棟でも使用できるので、医師や看護師との情報共有にもいいですね。
↓田原先生はこちらでPOPOによる臨床発表を行います。
田原麻里先生経歴
所属:社会医療法人至仁会 圏央所沢病院
資格:理学療法士
役職:脳神経外科チーム 副主任
経歴:平成21年 日本リハビリテーション専門学校 卒業