エド・シーラン 病院でスタッフに記念撮影を求められる

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人気歌手が治療を受けた病院での対応から、今一度個人情報の取り扱いについて考えてみたい。

▶︎ エド・シーランの骨折を治療した病院、サインや写真撮影を求めたことからプライバシー方針を変更

 

グラミー賞も受賞している、イギリス出身のシンガーソングライター、エド・シーラン。彼は昨年の10月、自転車事故に遭い右手首と左肘を骨折してしまった。その際、入院した病院のスタッフからサインや写真撮影を求められたそうだ。この事態を受けて、入院先の病院は「守秘義務や患者やその近親者のプライバシー、実施上の配慮点」について見直しを行ったという。

 

もし、道端で人気絶頂にある歌手を見かけたら、賛否両論あるだろうが、サインや写真撮影をお願いしたくなる気持ちもわかる。

しかし、今回の内容は、医療機関内で起こった事であり、相手は、骨折の治療に来ている一人の患者さんだ。

日本でも、厚生労働省が発表している

医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス

に掲載されている「個人情報の匿名化」から考えると、特定の個人を識別できないように顔写真は、目の部分にマスキングをするような配慮が必要だとある。

個人情報は「個人情報が、個人の人格尊重の理念の下に慎重に取り扱われるべきものである」と定められている。特に日常的に個人情報を取り扱う医療従事者は、「慣れ」に注意が必要かもしれない。個人情報が必要な目的やその重要性を今一度考慮し、本人の意思を確認してから、適切に取り扱って行かなければならない。

エド・シーラン 病院でスタッフに記念撮影を求められる

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