今月19日、内閣府は「高齢者の健康に関する意識調査」の結果を公表。政府は同日午前、平成30年版高齢社会白書を閣議決定した。
調査対象者は、全国の55歳以上(平成29年1月1日現在)の施設入所者は除いた男女あわせて3,000人。調査員による面接聴取法で行った。
外出の頻度に関する質問では、「ほとんど毎日」が68.7%。次いで「2~3日に1回」が 21.7% であった。また、「ほとんど外出をしない」は、2.2%であった。健康状態別で見ると、健康状態が良い層ほど、「ほとんど毎日」が高く、健康状態 が良くない層では、「ほとんど外出をしない」が 23.0%であった。
「普段、親しくしている友人・仲間がどの程度いますか。」という質問では、「たくさんいる」が 24.1%、「普通」が44.0%、と 「少しいる」24.9%を合わせると答えた。一方、「友人・仲間はいない」は 6.7%であった。健康状態別で見ると、健康状態が良くない層では、「友人・仲間はいない」が 36.1%であった。
別居している子供があり、親しくしている友人・仲間がたくさんいると答えた回答者(405 人)のうち、 別居している子供との電話等での連絡頻度は、「ほとんど毎日」が 28.1%で最も高かった。また次いで「月に1~2回」(21.2%)、「週に1回」(20.2%)、「2~3日に1回」(19.3%)であり、 「ほとんど会話をしない」はわずか0.7%であった。健康状態別では特に大きな差は見られなかった。
「あなたは、ご自分の日常生活全般について満足していますか。」という質問に対しては、「満足している」が36.2%、「まあ満足している」が52.5%で9割近くの方が満足していると答えた。健康状態別で見ると、健康状態の良い層ほど満足度が高く、健康状態が良い 59.1%が「満足している」と回答していた。一方、健康状態の良くない回答者では、「不満である」もしくは 「やや不満である」という回答者がともに 27.9%で、過半数が日常生活全般に満足していない結果であった。