細川先生による療法士のための投資セミナー▶︎https://investment-ptotst.
目の前のお客さんのQOLをあげる仕事
―理学療法士としてのスキルは今に生きていますか?
細川さん そうですね。ざっくり言うと、①評価から治療の考え方、②PT業界のことを知っている。という2点が生かされている点だと思っています。
まず、例えば腰痛の患者さんがいた時に、原因って色々ありますよね。それを細かく評価して、足部の問題、体幹の筋力低下の問題、環境要因、スポーツ特性、自律神経系や内臓性の問題など色々あります。それらがその人にとって何が1番の問題点かを評価して治療展開していきますよね。ライフプランナーも同じように、ライフプランニングといって、将来どのように生きていきたいかという話を聞くんです。
例えば子供の教育だったり、住宅のことだったり、家族旅行も「毎年行きたいのか?」「何年毎に行きたいのか?」とか、「老後はどうしたいのか?」など、将来に対する夢や希望を詳しく聞きます。それで、収支のバランスを見るんです。そこで、シミュレーションして、もしお子さんが大学に入るタイミングで借り入れが必要になるのであれば、その原因は何なのか?というのを洗い出します。(原因追究)
そして、それに対して今から何をどうしたらいいのか考えます。これはPTが今の症状の原因が何なのか突き止めるのによく似ていると思います。普段、遠い将来のことを考えたことない人が借り入れの可能性が分かったりすると、すごく不安を抱えますが、それに対して「今後こうしたら大丈夫」と一つ一つ提案し継続的にサポートすることで安心に変えていきます。さらに将来に対する漠然とした不安が解消されることで、「今」を楽しく生きることが出来ます。僕の目的としては、このように目の前のお客さんのQOLを上げることなんです。
ライフプランナーで、「QOLを上げる」なんて言う人ってほとんどいないと思うのですが、元々PTだったこともあって、僕はそういう風に考えています。結構、将来に潜在的に不安を抱えている人って多いんですよ。だから家族との時間を減らしてまで残業してみたりするわけですよね。本当は海外旅行行きたいのに「子供が二人いるから、海外旅行やめて国内にしよう」とか、「家を購入したいけど、○○万円以内に抑えておこう」とか、無意識のうちに色々と諦めている家庭が多いと思うんです。奥さんがどれくらい収入を得たら大丈夫なのか分からないから、とりあえず頑張って仕事しておこう、とか。
それが、将来のことがきちんとわかっていれば、不安なく楽しく生きることができると思っています。今はPTでも、お給料が低かったりすると自分の将来に希望を持てなくなる人もたくさんいると思うんですよね。自分の時代なんかはそうでもなかったですけど、徐々にそういった面では厳しくなってきましたよね。
僕はPT時代に色んなことを患者さんや後輩たち、また全国のPT仲間と一緒にやってきて、このPT業界が本当に大好きなんです。だからこそ、今後はPTや医療業界の人を守っていきたいと思っています。例えば、今のお給料でどう工夫したら良いのかとか、独立したい人がいた場合のサポートとかしたいと思ってます。
― 例えば年齢23歳で年収300万、30歳頃には500万くらい稼ぎたい。そして、将来はストレスなく暮らしたいという人がいたらどうすればいいでしょうか?
細川さん 開業する以外で、僕がお手伝い出来ることとしたら人脈を使うことかと思います。自分のPTとしての人脈、ライフプランナーとしての人脈を駆使して、新たな職場や人物を紹介することができます。後は、ご自身がどのような人生を過ごしていきたいのか、という「ライフプランニング」のお手伝いをします。それによって将来どのくらいの収入が必要なのかということも見えてくると思います。そしてそのための解決策を私は一緒に考えていきます。
【目次】
第一回:私の担当理学療法士は脇元幸一先生
第二回:船橋整形外科→ソニー生命
第三回:ライフプランニングと理学療法評価
最終回:遠い約束を果たすために
詳細▶︎https://investment-ptotst.
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細川智也さんのプロフィール
1979年2月 千葉県船橋市生まれ
1998年4月 国際医療福祉大学(大田原)入学
2002年4月 船橋整形外科病院 就職(理学療法士)
2017年4月 ソニー生命保険株式会社 転職(ライフプランナー)
船橋整形外科病院では、下肢部門の課長として自分のグループを受け持つ。 研究報告や論文は、主にACLやアキレス腱断裂に関するもの多数。 その他、Spine Dynamics、筋膜マニピュレーション(level2まで)、DNS、クラインフォーゲルバッハ、MSIなどを駆使し、老若男女からアスリートまでの治療に従事するも、ヘッドハンティングにより2017年4月からライフプランナーへと転職し、初年度は新人賞にも入賞し今に至る。