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入院中の転倒事故 2770万円の賠償命令

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入院中の転倒で麻痺が残った男性と親族が訴えた裁判で、2770万円の賠償命令が下った。

 

熊本市で2013年、認知症で入院中に転倒し、全身まひの障害を負った熊本県菊陽町の男性(95)と親族が、病院を経営する医療法人佐藤会(同市)に約3890万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、熊本地裁は17日、約2770万円の支払いを命じた。判決によると、男性は13年5月、認知症の投薬治療のため入院した際、車いすに乗って1人でトイレに行き転倒。頭を打ち、全身まひの障害が残り、寝たきりの状態となった。

詳細を読む(引用元):病院に2770万賠償命令、熊本

 

今回の事例は、転倒リスクの高い認知症患者が1人で行動した際に起きた事故である。病院で働いているリハビリ専門職は、似たような場面に遭遇したことがあるだろう。それだけに今回の判決が与えたインパクトは大きいだろう。

 

今後、超高齢社会において認知症患者は増加し、病院は転倒を未然に防ぐ策を徹底しなければいけない。それは医療従事者などが現場で努力するだけではゼロにすることにすることは難しい。人工知能で転倒リスクを事前に予測する、体動センサーやマットセンサーなどのテクノロジーを駆使したアプローチが有効かもしれない。

 

入院中の転倒事故 2770万円の賠償命令

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