プロメテウスファンの皆様、お待たせいたしました。ついに、プロメテウス解剖学コアアトラス第3版が出版されました。プロメテウス解剖学の良さは何と言っても、“美麗なイラスト”に集約されていると思います。
個人的にこれまでのプロメテウスで、もっとも勉強になった点は、部位別の断面図です。書籍では、どうしても立体的なイメージを持つことができず、平面的理解のまま解剖学を学習することになります。
しかし、臨床において重要なのはむしろ、立体的なイメージで、表面的な走行だけでなく、筋同士の重なり、ねじれ等のイメージが重要になります。
そのイメージを持つためには、読者の想像力に委ねられる部分が多かったこれまでの解剖学書ですが、プロメテウスはそこに対して解を示してくれています。
さらに今回の第3版で特に優れている点は、見開き1ページにデザインされたイラストだと思います。これまでは、同じ部位のイラストイメージも、別ページに記載されていることがあり、何度もページを目繰り返してはイメージを自分のものにしてきました。
しかし、第3版では贅沢に見開き1ページを使い、同部位の詳細な解剖イメージをあらゆる視点でイラスト化されているため、立体的イメージのしやすい書籍となっています。
脈管系・神経の走行がやたら詳細
第3版をみて、読者の読みやすいようデザインされた構成の他、個人的に興味を抱いたのは脈管系・神経系の走行を細かくイラストにされている点です。
個人的に、解剖の知識として、脈管系・神経系の走行は重要項目の一つですが、その詳細な走行をイメージ化するのは容易なことではありません。
我々、療法士のように切って中身を見ることのできな職種にとって、今目の前で人体を解剖しているかのようにイメージできるイラストは、プロメテウスだけのように思います。
その中でも、リンパ系の走行は圧巻。ここまで詳細にイラスト化された解剖学書はおそらくないと思います。
帯に書かれたコピーに込められた意志
この書籍を読む前、もっとも興味を引いたのは帯に書かれたコピー。
“最高を超える”
この意味は、実際に本書を手に取っていただければ、感じることができると思います。プロメテウスにかける全ての人の想いが、この6文字に込められています。
最高を超えた解剖学書を手に、最高を超える臨床を、目の前の方に提供してください。
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